データ基盤で将来の課題解決を支援--ピュア・ストレージのAPJ担当VP
2025年に向けたIT企業のトップメッセージや年頭所感を紹介する。 ピュア・ストレージ アジア太平洋・日本地域担当 VP 兼 ゼネラル・マネージャー Nathan Hall(ネイサン・ホール)氏 ピュア・ストレージは2024年、創業15周年を迎えました。創業当初からエンタープライズストレージ業界の変革に取り組み、現在そして将来にわたってお客さまのニーズにお応えする、シンプルで俊敏かつパワフルなデータプラットフォームをお届けしてまいりました。 しかし、当社だけで未来を築くことはできません。これまで、日本を含むほかの業界のリーダー各社の皆さまと緊密に連携してまいりました。当社は最近、ハイパースケール環境のニーズに対応すべく、ゼロベースで構築されたデータストレージプラットフォームを提供するため、キオクシアとの連携を発表しました。このプラットフォームにより、ハイパースケールデータセンターの省エネ化、物理的なフットプリントの低減が可能になり、またそれらの全てのオンラインストレージのニーズにおいてフラッシュのテクノロジーの活用が可能になります。 また、当社はデータストレージ企業として初めて、世界上位4社のハイパースケーラーのうちの1社からストレージインフラの基盤として採用いただき、当社のプラットフォームがAIを含むあらゆるワークロードを最大規模でサポートできるという証となりました。 ピュア・ストレージは、2025年も引き続き、業界において「AI」と「サステナビリティー」が注目すべきトピックであると確信しており、日本も含めアジア太平洋地域がより成熟した大規模なAI環境へと移行する中で、組織のAIへの投資と活用の方法に大きな変化が訪れると予測しています。 まず、2025年には、企業がデータからさらに価値を引き出すためにより多くのAI機能を社内に導入するようになる、「産業用AI」の台頭がトレンドの一つとして挙げられます。企業の意思決定に変革を起こすAIエージェントや大規模定量モデル(LQM)は、その中で大きなカギとなるでしょう。 このトレンドの結果、企業のAIへの投資は拡大し、検索拡張生成(RAG)のような地に足のついたアプローチに軸足を移す企業が増えるでしょう。2025年は、組織が具体的な成果を達成するためにAI戦略を洗練させ、成熟しつつあるAIの複雑な状況を乗り切る転機の年であるといえます。 また、2025年はサステナビリティーが再び脚光を浴びる年になると予測しています。これには、2つの要因があります。一つは、多くの企業が2030年に向けた気候変動に対する目標を設定していることで、もう一つは、政府や規制当局による監視の強化です。企業はこれらに対応するため、エネルギー効率の高いテクノロジーソリューションを優先させる必要があるでしょう。 急速に進化するテクノロジー業界では、レジリエンスと俊敏性に優れたITインフラの重要性がさらに高まっています。ピュア・ストレージのプラットフォームにおける継続的なイノベーションを通じて、お客さまがこれらの課題に正面から取り組み、テクノロジーから最大のビジネス価値を引き出せるよう、今後もサポートしてまいります。