縦折りスマホ「Galaxy Z Flip6」「motorola razr 50/50s」徹底比較 実機レビューで分かった“違い”
どちらのヒンジもピタッと閉じ、折り目が目立たない設計
Galaxy Z Flip6は従来機種と同様に、角ばった形状のデザインになっている。外装のアーマーアルミニウムは素材を強化し、耐久性が向上している。カラーバリエーションはミント、ブルー、シルバーシャドウ、イエローの4色で、Samsung Storeではさらにブラックとホワイトの2つの限定色も選べる6色展開となっている。後述するがGalaxy Z Flipシリーズではケースを使って個性的にスマホを彩れる仕掛けがある。 一方、motorola razr 50/50sは人工皮革を採用し、柔らかく握りやすい質感を実現している。同時に汚れや色あせにも強い特性を持っている。PANTONEとコラボして、ビーチサンド、コアラグレー、スプリッツオレンジの3つのカラーを展開している。ヴィーガンレザーとも呼ばれる人工皮革の手触りは滑らかで、丸っこいデザインもあいまってすべすべと手になじむ。ケースなしで使いたいと思わせる仕上がりだ。なお、SIMフリー版のmotorola razr 50は標準でケースが付属する。 ヒンジ構造では、Galaxy Z Flip6は最新のフレックスヒンジ技術を採用している。このヒンジは、涙型の隙間ができる構造だが、デバイスを完全に閉じた際のディスプレイ間の隙間をほぼなくしている。内部構造は対照的なデュアルレール構造により、外部からの衝撃を均等に分散させる設計だ。 motorola razr 50/50sも涙型のヒンジを採用しており、こちらも折り目や隙間を最小限に抑えている。今回は設計を簡素化したことで防塵(じん)性を向上させた他、片手で簡単に開閉できるよう設計されている。 実機で比較してみても、どちらのヒンジもピタリと閉じて、隙間が抑えられていることが分かる。開閉角度はGalaxy Z Flip6は0度から180度まで無段階で展開する。motorola razr 50/50sも広い角度で開くが、ごく浅い角度で固定しようとすると、保持できずに開ききってしまう。 ディスプレイの「折り目」に関しては、両機種とも改善を図っている。正面から見た場合、Galaxy Z Flip6とmotorola razr 50/50sはどちらも折り目がほとんど目立たない。しかし、斜めから見た際には若干の差異が見られる。Galaxy Z Flip6は光の反射を抑えられているのに対して、motorola razr 50/50sは光沢がやや目立つ印象だ。 両機種とも、ディスプレイの保護にはカバーガラスと追加の保護フィルムを採用している。この保護フィルムは製品の耐久性を高める役割を果たしているため、ユーザーが自ら剥がすことは推奨されていない。実際、このフィルムを剥がすと製品保証の対象外となる可能性があるので、取り扱いには注意が必要だ。 防水性能については、motorola razr 50/50sが防水対応となったことで、両機種ともにIPX8相当の仕様でそろった。
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