神奈川県・黒岩知事が定例会見5月26日(全文3)希望する妊婦がPCR検査受けられるように
1000室程度から指定進める考えはないか
朝日新聞:先ほど知事のおっしゃった最悪を想定して準備という、それはおそらく正しいんだと私も思いますけれども、宿泊療養施設を指定するときに、途中段階では1000室程度のホテルを指定することを進めていくというふうに記憶しているんですけれども、途中からアパホテルの2300室というのが出てきまして、今となっては、結果的にはかなり空きがあります。結果論で言うのは良くないんですけれども。次の第2波に備えた指定の仕方として、例えば1000室ぐらいのところから指定していくみたいな、そのやり方っていうのはどうなんでしょうか。 黒岩:これは、前にもともと1000室って申し上げてた、そのホテルは今使ってません。逆に言うと、いざっていうときにはたぶん使えるようになるということでもありますね。ですから、それぐらいの、アパホテルを1つ確保できたので、これだけあれば当分は大丈夫かなと思ったわけですね。案の定そうで、言ってみればがらがらですよね。ですからほかに声掛けなくても済んでますけど、声掛けて、いざっていうときにはご協力いただけるホテルはちゃんと、われわれ、確保してあります。 朝日新聞:あえてお尋ねする質問ですけれども、2300室のアパホテルを指定した判断というのは間違っていなかったということでよろしいでしょうか。 黒岩:間違ってなかったと思いますね、これは。だから、われわれは最悪の事態を想定して、先へ先へとやってきましたけど、前も申し上げたかもしれませんが、これが壮大な無駄になるといったことが理想だというふうにわりと思っていました。ですから今のまま収束していけば、本当にもう第2波が来なくて収束していけば、あんなホテル用意したのにちょっとしか使わなかったじゃないか。でもそれはベストなシナリオだったと言えると思います。まだ気を抜けないですね、それは。はい、どうぞ。
足柄上・厚木両病院の経営は苦しいのか
東京新聞:東京新聞の石原です。医療の関係で、今のお話とも連動するんですが、足柄上病院について、知事、何度もおっしゃっていて、医療収入が減っていると。きのうは厚木病院からも陽性があったと思うんですけれども、ほかに把握している、どちらかの病院が経営で苦しいみたいな話があるのかと、あと実態調査などをする予定があるのか。あと、県として財政支援はなかなかやっぱり難しくて、国への要望を続けていくのか、その辺りを教えてください。 黒岩:きのう厚木の市立病院のほうからも経営が非常に厳しいというお話、ご要望がありました。その規模感というのは、足柄上病院とやっぱり近い感じというのを覚えています。ですから相当なダメージということですよね。今現在としては、われわれも当面のことに対応するのに必死でありましたから、ですからそれぞれの病院の経営状態がどうなっているということを精査する余裕もなかったわけですけれども、これから一段落してくれば、そういったことについての調査といったこともしっかりやっていかなきゃいけないなというふうには思っています。 そういった、これは先日も申し上げましたけど、医学部長会、大学病院の。そこでまとめられたのでも、全国で、大学病院だけでも5000億円、これがダメージだと、マイナスだと。それは嘉山さんという会長さんと、それから日本医師会の横倉会長が安倍総理に直訴されましたけど、これは横倉会長の発言は7兆円ダメージを受けてるからという話でありました。それぐらいの巨大な規模ですね。こういった医療に対する犠牲の上に、われわれはコロナに対応してるんだといったこと。これはとてもとても県だけで対応できる話ではありませんので、国を挙げてこれは取り組んでいただく必要がある大きな課題だというふうに思っています。どこかの時点で県内の医療機関にどれだけのダメージがあるのか、どれぐらいの支援をしなければこの医療の体制を維持できないのか、それは調査しなきゃいけないというふうに思っています。 東京新聞:その関連で、以前、県民の方に急がない手術は控えるようにという呼び掛けもされていたと思うんですが、それがもう解除になるのか、まだもうしばらく我慢、待っていただきたいのか、そこはいかがでしょうか。 黒岩:これはもう徐々に徐々に皆さまのご期待に添えるようにやっていかなきゃいけないというふうに思いますね。いつまでも先送りしてると、コロナの問題じゃなくて、その人が大変なことになったら、これは取り返しつきませんからね。阿南先生、何かありますか。