9・8名古屋でUNIVERSAL王座に挑む阿部史典が意気込み!「MAO選手が持ってるから、ベルトが欲しいなって!」
阿部「独特な人ですね。デタラメさもたくさんあって、自分の色がある」
プロレス界きっての“多団体男”阿部史典(フリー)がDDT UNIVERSAL王座(王者はMAO)に狙いを定めた。阿部はDDTの9月8日、愛知・名古屋国際会議場イベントホールで同王座に初挑戦する。決戦を目前に控えた阿部に現在の胸中を聞いた。 【動画】7年ぶり飯伏幸太のDDT参戦実現!2016.3.21両国での一戦をフル公開!! いにしえの団体バトラーツにあこがれてプロレスラーを志した阿部は、その思いを抱えたまま、僧侶になるべく京都の寺院で修業。叔父とのつながりで愛知の寺に勤め始めたが、プロレスラーへの思いを断ち切れず。スネークピットで親交のあった澤宗紀さん(元バトラーツ)の紹介で、名古屋の団体スポルティーバに入門し、2015年5月17日に名古屋国際会議場イベントホールでデビュー。 その後、東京に進出し、2018年1月にBASARAに入団。数えきれないほど多くの団体からオファーが殺到し、“多団体男”に。目標を達成するために、2022年12月いっぱいでBASARAを退団。昨年10月12日に東京・新宿FACEで同志の野村卓也(大日本プロレス)とともに、自主興行「格闘探偵団」を開催。 今年の10月23日には新宿で第2弾を行う。自主興行では独自の価値観を確立しながら、さまざまな団体で活躍する阿部の次なるターゲットはDDTだ。 ――いろんな団体でベルトを獲られています。今回、MAO選手への挑戦が決まりましたが、各団体に出る以上、ベルトを獲るのは一つの目標ですか? 「ベルトを獲れば、発言権がありますからね。中心人物でいれるんで。シングルのベルトを自分から獲りたいというのはあまりないかもしれないです。責任が重すぎますから(笑)。タッグは獲りたいなと思っています。でも、UNIVERSALのベルトはあまりよく分かんないんですけど、MAO選手が持つUNIVERSALには魅力がある!そこが大切だと思います。MAO選手が持ってるから、欲しいなって。だから今ワクワクしてるし、勝ちたいなと思います」 ――MAO選手とは去年の2月23日、バーレスク東京での路上プロレスでのKO-Dタッグ選手権(王者組=MAO&勝俣瞬馬vs挑戦者組=髙木三四郎&阿部)で対戦されていますが、その時の印象は? 「独特な人ですね。デタラメさもたくさんあって、自分の色がある。教科書がありそうでない。ちゃんとしたところのレスラーと戦ってると、こうしたらこうするみたいなのを叩き込まれてる部分もある。それが王道だと思うんで。でもMAO選手はあまり縛られない人なので、やっていて違う面白さがあります」 ――それは変則的な動きだったりですか? 「もちろんそうですけど、なにより考えじゃないですかね。とがってるし。他団体の人の名前を出すのはよくないかもしれないけど、ライジングHAYATO選手と似た匂いを感じます。ジャンルとか、やってることは違うかもしれないけど。自分の考えを持って、芯がある。上の人から見たら若いなって思われるだろうし、MAO選手ってイケイケだなと思います。そういう人に、ワクワクしてもらえてるのであれば光栄。プレッシャーですけど」 ――バーレスク東京での試合の前には、ポールダンス特訓もみっちりやりました。直接的にプロレスに関係はないけど、一生懸命取り組むことでプロレスに生きましたか? 「絶対プロレスに関係ありますよ。傍から見たら、プロレスに関係あるか分からないけど、なんでも一生懸命やりたいし、結局全部プロレスに来てるんで。ムダなものは一つもない。それって髙木さんが全部証明してるんで。それが一番プロレスだと思います。それをMAO選手も体現してるんじゃないですか。バンドとかいろいろやって。全部プロレスだと思うんで。ウエイトして、練習して、リングの上が強いって、普通じゃないですか。そんなのいっぱいいるんで」 ――その後、DDTへの参戦はあまりなく、6月16日のTOKYO FMホール以来となります。同会場は“バトラーツの聖地”と呼ばれていましたから、血が騒ぎましたか? 「いい会場ですよね。お客さんとの距離が近くて。あれくらいの会場好きですね。バトラーツにちなんで呼ばれたのは光栄でした。そういう風に思ってもらえてるんだって」 ――今回いきなりタイトル戦が決まった形ですが、それに関してはどういう心境ですか? 「海外ではよくあることですよね。当日行ったらいきなりタイトルマッチだったり。特にフリーな感じでやってると、“えっ!今日タイトルマッチなの!”って。だから気持ちが乗らないとかなくて、その気持ちのもって行き方は誰よりできると思います。それは慣れてます。MAO選手も慣れてると思います。そういうのたくさんやってるし、そういうのが好きなんじゃないですか? 海外も好きなようだし」 ――MAO選手はUNIVERSAL王座戦では、いろんなタイプの選手と防衛戦をやってきましたが、その辺はどう思いますか? 「あまり知らないんですけど、本当に凄いと思います。“俺ならどこまでも行ける”と思ってるスター状態だと思うんです。そういう人間って強いですよね」