内田恭子「あなたのモヤモヤはどの種類?マインドフルネスのいいところは、無理に雑念をなくす必要はないこと」
2006年にフジテレビを退社後、フリーアナウンサー・タレントとして活躍。私生活では二児の母でもある内田恭子さん。現在は、認定MBSR講師の資格を取り、マインドフルネストレーナーとして活躍の場を広げています。そんな内田さんは、日本最大級の音声配信プラットフォーム『Voicy』で『内田恭子のゆるんでいきましょう』を配信中。その中から選りすぐりの話題をお届けします。今回のテーマは「モヤモヤの正体は意外なところにある」です。 【写真】髪をじょっきり切った内田さん * * * * * * * ◆モヤモヤの正体は みなさんもモヤモヤすること、ありますよね。何かが起こってすぐその場でモヤモヤすることもあれば、後から時間差でモヤモヤすることもあるかと思います。 例えば、嫌なことを言われた時。すごくこの言葉で言い返したいけれども、それは人として言うのはどうかなと、その言葉をごっくんと飲み込んでしまって。結局言わなかったことで、すごくモヤモヤする。 例えば、誰かと話して別れて、家に帰って。普通に過ごしているのだけど、なんだか胸のあたりが気持ち悪いんだよなぁ、なんて時。それは「時間差モヤモヤ攻撃」です。 これは何だろうと繙いていくと、実は人と会っている時に、何か気になることを聞いたり言われたりしていて。それが後からモヤモヤする、という状態です。 人間というのは何か嫌なことが起きると、リスク回避のためにそれを避けようとしたり、気づかなかったり、気づいているけれど気づかないふりをしたりすることがあります。自分を防御するため、自分を嫌な気持ちにさせないために、そういったことをすることがあるのです。 ただ、そうしていても体は正直なので、そのモヤモヤの感覚だけが残っている、もしくは覚えているということがあるんですね。
では一体、このモヤモヤの正体は何でしょうか。 私たちがモヤモヤする時、何かが引き金となってモヤモヤすると思います。その引き金となるものが「ストレス要因」だとすると、モヤモヤはそれに対する「ストレス反応」となります。 「ストレス反応」にも色々あって、先程のなんかちょっと胸が重いなぁとか、喉元がキュッとするなぁというようなモヤモヤは、体の「感覚」でモヤモヤを感じているんです。 そして、頭――「思考」でもモヤモヤを感じる、もしくは考える。 あとは「感情」的なところでも、モヤモヤを感じることがあります。 マインドフルネスでは、この体の「感覚」と「思考」と「感情」を、「気づきの三角形」と呼んでいます。何かストレス要因がやってきたとき、私たちはその気づきの三角形でモヤモヤを感じるんです。つまり、モヤモヤの正体はストレス反応なのです。 ストレスに対し、私たちの体が自然と反応してしまう。それがモヤモヤの正体なんです。 いったいこのモヤモヤ、絵に描いたらどんな見た目をしているんだろう。なんかこう、グレーな感じで、グルグルグルっていうような感じかもしれませんね。
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