インフルエンザワクチンは12月中旬までの接種が理想、今年は微熱のケースも…医師が解説する冬の感染症対策
■毎日6~8時間の睡眠をとったほうがいい 特に免疫力についてお話します。免疫力を高めるための三大生活習慣は、「食事」「運動」「リラックス」です。まず、バランスの良い食事は腸内環境を整え、免疫機能を支えます。脂質やタンパク質の過剰摂取に注意し、善玉菌を含む発酵食品や善玉菌のエサとなる食物繊維を積極的に摂取しましょう。 また、体温が1度上がると、免疫力は5~6倍もアップするといわれています。適度な運動や湯船に浸かるなど、日常的に代謝を上げる行動を心がけ、体を冷やさないようにしましょう。そして、リラックスには良質な睡眠が欠かせません。睡眠は、免疫に関わる重要な物質の分泌量と密接に関わっています。毎日6~8時間の睡眠をしっかりとれるようにしましょう。 予防対策を意識し、これらの生活習慣を取り入れることで、私たち一人一人が免疫力を高め、冬の感染症シーズンを健康に過ごしましょう。 ---------- 池井 佑丞(いけい・ゆうすけ) 産業医 プロキックボクサー。リバランス代表。2008年、医師免許取得。内科、訪問診療に従事する傍らプロ格闘家として活動し、医師・プロキックボクサー・トレーナーの3つの立場から「健康」を見つめる。自己の目指すべきものは「病気を治す医療」ではなく、「病気にさせない医療」であると悟り、産業医の道へ進む。労働者の健康管理・企業の健康経営の経験を積み、大手企業の統括産業医のほか数社の産業医を歴任し、現在約1万名の健康を守る。2017年、「日本の不健康者をゼロにしたい」という思いの下、これまで蓄積したノウハウをサービス化し、「全ての企業に健康を提供する」ためリバランスを設立。 ----------
産業医 池井 佑丞