【58歳で“美尻講師”に】拒食症やパニック障害、重度の腰痛の経験を経てわかった「生き方のコツ」
コロナ禍で知った“生き方のコツ”
「私、実は病みがちな性格で、すぐ精神的に参ってしまい、どん底に落ちるという経験を何度も繰り返してきました。 19歳の時は、失恋で拒食症になり入院。義両親の介護があったときは、毎日朝が来るのが怖くて。娘にも、“あの頃のお母さん、全く笑ってなかったね”って言われるほどでした」 ダンスに救われ、ストレッチを機に51歳でヨガ講師になった薫さんは、コロナのパンデミックにより再びひどく落ち込みかけた。 その際、彼女を救った“新しい考え方”があった。 「コロナでヨガの生徒さんと会うことが無くなってからは、この状況をどう生かせば落ち込まずに済むかを考え、思いついたのが勉強をするということでした。そこからは心理学や脳科学、仏教などの本を片っ端から読み始めました。 すると、読んでいるうちに“生き方にはコツがあるんだな”ということに気が付いたんです」 「人には、自分が持っている力でスイスイと上手に生きられる人と、私のように何をしてもダメで、どうしたらいいか分からず、生きづらくて苦しんでいる人との2パターンがあるんです。私側の人たちは、勉強しないとそのやり方を知らない。だから“生きるのにやり方があったんだよ、知ってた?“って。 今はそれをみんなに伝えているところ。私が助かった言葉や考え方を生徒さん達にシェアし、少しでも自分と同じ悩みを抱く人たちを楽にできたらと思うんです」
57歳で「美尻教室」をスタート
コロナ禍でヨガレッスンに閑古鳥が鳴いたのを機に、ボディメイクに目覚め、トレーニングに励むようになった。 「ヨガで体は健康になり腰痛は治ったけれど、下半身が太いという悩みは消えずにいたんです。“54歳からトレーニングを始めて何か変わるのか?”そんな疑問が何度も頭をよぎったけれど、仕事もないし、面白がってやってみようと思いましたね」 継続して 8カ月が経ったころ、“ミセスの大会に出ないか”というオファーがきた。 思い切って大会に参加した薫さんだが、結果は北関東大会一戦での敗退。 「自分の体型に少しだけ自信が付いた頃だったので、悔しかったです。けれどその大会がきっかけでスタイルの質問を受けることが多くなったんですよ。そこで話を聞くたびに、“女性は腰痛の悩みよりも、スタイルアップに興味があるんだ”と気づきました」 それを機にボディメイククラスを作り、生徒の体に変化が訪れた2年後にコースを増加。「お尻がキレイ」と褒められることが多かったことから、“美尻のサポートをしつつ体の痛いところをメンテナンスする”という切り口で、自身と同年代の女性に向け、57歳で「美尻教室」をスタートした。