【58歳で“美尻講師”に】拒食症やパニック障害、重度の腰痛の経験を経てわかった「生き方のコツ」
美尻講師、ブラビッシモ薫さん。親愛の情を込めて自らと同世代の仲間たちを"おば"と呼び、"おば"が輝ける社会のためにSNSで発信、その投稿にはいいね!と笑いが集まっている。 【写真】拒食症やパニック障害、重度の腰痛を経験…ブラビッシモ薫さんの現在の姿 58歳で美尻塾を主催し、そのエネルギー溢れる人柄から、悩みを抱えた多くの女性が駆け込む場所をつくっている薫さん。いつでも人を笑顔にし、ポジティブマインドを持つ彼女だが、その裏側では拒食症の経験やトラウマからの外傷後ストレス障害(PDSD)など、波乱万丈な過去があった。 「当時は自分のことが大嫌いでね。重い腰痛持ちだったり、病み症な性格もあって、生きづらくてどうしたらいいか分からなかった」 そう語る彼女が、ざまざまな葛藤の中で見つけた“生き方のトリセツ”とは。
重度の腰痛持ちだった40代
運動に目覚める前は、専業主婦で3児の母だった薫さん。結婚退職をした後、子育てをしながら重度の腰痛に苦しんでいたという。また蕁麻疹、原因不明の耳鳴り、慢性的な頭痛があり鎮痛剤を手放せない生活。不調のオンパレードだった。 そんな薫さんがダンスを始めたのは42歳。ぎっくり腰や体に痛みを抱えながら踊る日々が続いたが、 49歳の時、体が変わるきっかけが訪れる。 「“もしかしたらストレッチが腰痛の私を救ってくれるかもしれない。”と気づいて。そこからは自己流で毎日行っていましたね。すると30年間腰痛持ちだった腰が、1年で驚くほどラクになったんです」 その劇的な腰痛の変化は、かかりつけの整体でも驚かれるほど。その整体師に、ヨガも試してみたらいいのではと勧められた。一瞬で惹き付けられた薫さんは、その場でヨガスタジオに電話し、即入会。 ヨガスクールに通いながら、わずか1年弱というスピードで生徒とスタジオを持つヨガ講師になった。 「自分と同じように体に痛みを持っているダンス友達が多くて、そんな彼女たちが“ヨガを教えてほしい”と機会をくれたのがきっかけでした。最初は会場費を割ってもらう程度で開催していたのですが、知り合いのビルオーナーさんから空き部屋を勧められて。そこからは、とんとん拍子に契約からスタジオ完成まで進んだという感じでしたね」 一見、全てが好調に進んでいる人生にも見える彼女だが、数年前にある大きな事件を経験していた。