新春インタビュー やり投げ北口榛花、東京開催「世界陸上」で「皆さんの前でいいメダルを」 パリ五輪金メダルは「よくやれたなっていう感じ」
――新年の抱負は
「アジア記録(67メートル98)の更新と、東京で世界選手権があるので、そこでベストのパフォーマンスを出せるように。日本のファンの方が一番見に来てくれる大会だと思っているので、皆さんの前でいいメダルを取って。来てくださった方々と一緒に、気持ちや時間を共有できる一年になればいいな」
★大雪でも練習
幼少期から水泳、バドミントン、陸上に取り組んできた北口。大忙しの中でも、年末年始は家族で食事をしてゆっくり新年を迎えていたという。北海道旭川市出身で「私が水泳に通っていた頃に一度、玄関のドアが開かないぐらい雪が降った日があって。その中でも両親は雪かきをしてくれて、朝練習に行ったら、来られた人が2人とか、すごく少ないときがあったのは覚えています」と、豪雪地帯ならではのエピソードを明かした。
★「気持ち的にも区切りをつけたくて」イメチェン
インタビューに応じた北口は、それまで長かった髪をバッサリと切っていた。理由を聞くと「ずっと切りたかった。2024年も終わるっていうこともありますし、何かひとつ、気持ち的にも区切りをつけたくて切りました」と明かした。パリ五輪では〝お団子ヘア〟も話題となった26歳。9月の世界選手権では、どんな髪形で登場するのかも、楽しみのひとつだ。
■北口 榛花(きたぐち・はるか)
1998(平成10)年3月16日生まれ、26歳。北海道旭川市出身。旭川東高を経て、日大4年時の2019年に64メートル36の日本新記録(当時)をマーク。21年東京五輪で日本の女子やり投げで57年ぶりに決勝へ進み12位。22年世界選手権銅メダル。23年世界選手権で日本女子フィールド種目初の金メダル。同年ダイヤモンドリーグで67メートル38の日本新記録樹立。24年パリ五輪金メダル。父はパティシエで、名前の「榛」はヘーゼルナッツから。179センチ。