大阪市・松井市長が定例会見4月21日(全文1)どうしてもワクチンには余剰が出てしまう
和歌山のIR誘致が頓挫。受け止めを
毎日放送:MBSです。あらためてになるんですけれども、昨日の段階で、和歌山のIRについてなんですが、本会議でも正式に否決という形で、和歌山のIR誘致については頓挫することになりましたが、これについてまず市長としての受け止めをお願いいたします。 松井:市長としての受け止めって。そもそも大阪IRと和歌山のIRっていうのは、これ、つながっているわけでもないし、われわれは特にライバル視をしてきたわけでもないんでね。和歌山の事情でしょう。だから申請に見合う準備ができなかったと、それだけのことだと思います。 毎日放送:ありがとうございます。ちょっと重ねてなんですが、大阪のIRについて、市長、かねてからメガバンクが投資を決めたというところで収益性の妥当性はあるのではというお考えを示されていたと思いますが、コロナの事情であるとか、インバウンド、これから戻ってくるという見込みで考えられていると思いますが、かなり来場者数も多く目標を想定されていたかと思いますが、これについて、今でもその妥当性は担保されているという、市長自身は考えてらっしゃるということですか。 松井:うん、そう考えていますよ。日本のメガバンク、金融機関の審査の厳しさっていうのは、皆さんご存じだと思うけどね。いいかげんな審査でお金貸してくれませんよ。それも今回は事業に対しての融資なので、プロジェクトファイナンスなので、なんらかの担保があるわけではありません。だから会社、MBSの経営者に金融機関から借り入れるときの厳しさというのを1回ちょっと説明してもらえればいいんじゃないの。
ワクチン8万回分の廃棄をどう思うか
毎日放送:すみません、ちょっと別の話題なんですが、ワクチンについてお伺いします。昨日も多くの自治体で、ワクチンの、今、廃棄が相次いでいるという話が出ているかと思いますが、大阪市のほうで事務局に確認しますと、8万回分、およそ廃棄が出ているということで、これも国との事業にはなると思うんですが、市長としてこの8万回の廃棄が大阪市で出たという件についてはどのように思われていますか。 松井:これは、ワクチン、強制的に接種してるわけじゃないんで、任意で接種してますから、あくまでも国、そしてわれわれ自治体は、ワクチン接種の資格のある方全員分を確保するのは、これは行政としての役割です。その中で100%接種されないわけだから、どうしてもワクチンというのは余剰が出てしまいます。このワクチンには有効期間があるわけですから、これはワクチン接種という、進めるに当たって避けては通れない、そういう余剰分だと思っています。 毎日放送:最近、接種率の低下であったりだとか予約率が低下しているという話もあって、これはもちろん市民の判断であると思うので、そこを強制することはできないと思うんですけど、これだけ、ただ、多くの廃棄が出ているというのも事実、これも税金が掛かっていることだということで、今後この廃棄を減らしていくために何か考えていることがあれば教えてください。 松井:いや、これは僕自身が何か考えてるということはないんですけど、市民の方に、僕らの周りでもいろいろ、もう3回目打ったというのは、僕はよく聞いてますけど、もう3回目を打たないという判断をされてる方が非常に増えてきています。その理由、なぜって聞くと、まずは重症化率が下がってると。無症状、軽症が多いんでしょうと。何度も副反応を覚悟しながら打つのも、もう、ちょっと控えたいと。それからもう1つはやっぱり、特に低年齢層では、将来まだちょっと不安が残ると。だから、これ国でも、何度も言いますけども、早く国の専門家会議の中で、このコロナの感染症分類をどういうふうに位置付けていくのかというのを議論すべきだと思ってます。 司会:次の質問をお受けします。日本経済新聞さん。