1人で行ったワインバー。あなたは知らない人にどう話しかける?『以上。会話終了』にしない質問テクニック
フリーアナウンサー下間都代子さんが、SNSで2000人にとったアンケートでは約7割の人が「自分の声が嫌い」と答えたそう。しかし下間さんは、「話し方一つで、あなたの『声』は良くも悪くも印象が変わる」と話します。そこで今回は、下間さんの著書、『「この人なら!」と秒で信頼される声と話し方』から、信頼される「声」と「話し方」のスキルを一部ご紹介します。 【書影】関西でお馴染みの実力派アナウンサーが、シンプルなのに効果的な「声」と「話し方」のスキルを初公開!下間都代子『「この人なら!」と秒で信頼される声と話し方』 * * * * * * * ◆初対面で心の扉を開く質問 質問は的確に良いタイミングでできると「信頼」に直結する。まずは簡単なこと、無難なことで構わないので質問をしてみよう。 私はワインが好きで、友人たち、ときには1人でワインバーに飲みに行く。そして、飲みに行った店で、隣に座った知らない人と話をする。 そんなとき、最初に話しかける際に一番無難な質問はこれだ。 「この店にはよく来るのですか?」 このとき、私はその人と特に「信頼関係」を築こうとしているわけではないので、その後、もっと関係を深める質問をするかどうかは場合によるのだが、こんなありきたりな質問からでもコミュニケーションはスタートさせられる。あくまでも最初の軽いやりとりとしての質問だ。 この最初の質問のあと、もしも、 ・もっと仲良くなりたいと思ったとしたら ・スピーディーにその人と打ち解けたいとしたら 次にどんな質問をすれば良いだろうか?
◆付け加える言葉 お洒落なワインバーのカウンターにて、という設定で考えてみよう。 「この店にはよく来るのですか?」 という質問に対して次の3つの答えが返ってきたとする。 (1)「はじめて来ました」 (2)「はい、ときどき(よく)来ます」 (3)「2回目です」 さて、あなたはさらにどう返答するだろうか。 「そうなんですね」 「そうですか」 「へえ」 この3つの返答は、相手の答えのどれにでも対応できるリアクションである。しかし、これだけで終わってしまったら…『以上。会話終了』、である。 もう少し話をしたかった場合、次の話題を探すだけでも疲れてしまう。 もしも私なら、先ほどのリアクション「そうなんですね」「そうですか」「へえ」のあとに、次の(1)~(3)の言葉を付け加える。 「この店にはよく来るのですか?」 (1)相手「はじめて来ました」 自分「そうですか。気に入りました?」 (2)相手「はい、ときどき(よく)来ます」 自分「へえ、この店がお気に入りなんですね」 (3)相手「2回目です」 自分「そうですか。また来ちゃったんですね」 この返答、どうだろうか。 「ふーん。そういうのもあるよね。で?」と思ったあなた。実は私がこのような返答をしたのには「ある理由」があることをお気づきになっていないようだ。 今の私の返答を受けて、相手がさらにどんなリアクションをするか想像してみて欲しい。細かいシチュエーションは脇に置いておいて、素直になんと答えるか?
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