1人で行ったワインバー。あなたは知らない人にどう話しかける?『以上。会話終了』にしない質問テクニック
◆肯定の言葉 もう一度、一連の流れで見てみよう。 《(1)の場合》 「この店にはよく来るのですか?」 「いえ、はじめて来ました」 「そうですか。気に入りました?」 「はい、気に入りました」 「この店、雰囲気良いですよね」 「そうですね」 こんな感じに展開していくだろう。 《(2)の場合》 「はい、ときどき(よく)来ます」 「へえ、この店がお気に入りなんですね」 「はい、そうなんです」 《(3)の場合》 「2度目です」 「そうですか。また来ちゃったんですね」 「はい、そうなんです」 この3つの例で何が言いたいかというと、どの返答にも、相手が「はい(イエス)」または「そうです」「そうなんです」という【肯定の言葉】を使っているということ。
◆答えやすい質問を投げる 人は自分の気持ちを言い当てられたり、代弁してもらえたりしたときに「はい」または「そうです」「そうなんです」と言う。 そして、「はい」「そうです」「そうなんです」と【肯定の言葉】を何度も言うことで、相手に対して「この人は私の気持ちをわかってくれる人だな」「感覚が似ているな」と思い始め、次第に相手に対して「共感」を覚える。 そのうち、初対面で、まだどんな人かがよくわからないながらも、心の扉を開いても良いかな? という気持ちになってくる。 バーで隣り合わせになった初対面の人に対して、家はどこだ? 仕事はなんだ? と根掘り葉掘り聞いてコミュニケーションを図るよりも、相手が「はい」「そうです」「そうなんです」など、答えやすい質問を投げることからスタートすると、心の扉は開かれやすくなる。 ※本稿は、『「この人なら!」と秒で信頼される声と話し方』(日本実業出版社)の一部を再編集したものです。
下間都代子
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