「Snapdragon X」に廉価版。“10万円で高性能なノートPC”がバカバカでてきそう
Qualcomm(クアルコム)から昨年、PC向けチップとして登場した「Snapdragon X」シリーズ。高性能路線の「Snapdragon X Elite」がSurfaceシリーズに搭載されて話題になりましたが…なんと「価格を抑えたバージョン」も展開するとの発表があったそうです。 【全画像をみる】「Snapdragon X」に廉価版。“10万円で高性能なノートPC”がバカバカでてきそう The Verge・TechCrunchなどが報じています。
ノートPCに搭載して10万円くらい
同チップは幅広いノートPCに搭載され、600ドル前後(10万円弱)で今年の比較的早い時期に登場するようです。Armアーキテクチャを採用しているため、省電力でバッテリー効率も高い模様。もちろん、昨今ビジネス利用が進んでいるAI機能にも対応。 日本のPC市場の勢力図に影響する可能性があります。 似た方向性をもっていて人気が高い製品としてはMacBook Airがありますが、価格感がもうちょい上(あとWindowsじゃない)。999ドルから(国内だと15万円弱から)なので、廉価版Snapdragon X搭載ノートPCは「より手頃なライン」になってくる可能性が高いのです。 食指が動くような「いい仕上がり」だったらいいなぁ。
モバイル向きの性能×AI対応もばっちり
廉価版Snapdragon Xチップには、8コアCPU「Oryon」(最大3GHz)や、AI処理に特化したNPU(ニューラル・プロセシングユニット)が組み込まれます。4nmプロセスルールでの製造で、バッテリー効率も高そう。45 TOPSの性能があり、Windows 11のAI機能(Copilot/Copilot+など)をスムーズに活用できる設計となっています。 中価格帯のノートPC製品でもAI時代を迎えられるようになる形でしょうか。
デスクトップやミニPCにも展開される
ノートPCだけでなく、デスクトップPCやミニPCへの搭載も見据えているそうです。 Snapdragon X搭載のミニPC! これは気になります。昨年、Mac miniが価格感を維持したまま高性能化しつつ小型化していて強力な選択肢となっていますが、対抗馬となるWindowsミニPCが出るかもしれないですね。
ソフトウェアの互換性という課題
Snapdragon Xシリーズは今までのPC向けチップとは設計が異なります。その関係で、ソフトウェア互換性がまだ完璧ではない状況です。このあたりの対応が進むかは、気になるところです。 Source: The Verge, TechCrunch
かみやまたくみ