偏差値30の中2息子が社長...「会社経営をはじめた父子」に起こった変化
株式会社バビロニア代表取締役の野田拓也さんは、手探り状態で始めた"親子副業"が「自身のセカンドキャリアだけでなく、子どものファーストキャリアも築くもの」だと気づいたといいます。親子副業が、当時中学生だった息子と父にもたらした影響について紹介します。 ※本稿は、野田拓也著「親子副業(R): 親のセカンドキャリアと子どもの"稼ぐ力"が手に入る」(大和出版)より、内容を一部抜粋・編集したものです。 ※文字化けを防ぐためにRマークではなく(R)と表記しています。
セカンドキャリア作りを、今からスタートしよう
老後のお金の問題、またお金だけではない生き甲斐の問題、これらをクリアしなければ経済的にも精神的にも苦しい老後を迎えることになりかねません。ではそのために何をしておけば良いのでしょうか。 結論から言うと、定年を迎える前に自分のセカンドキャリアを準備しておきましょう、ということです。今のような家族を養うための仕事ではなく、老後、年金の不足分を稼ぐため、人生を楽しむための仕事を作っておくということ。それがセカンドキャリアです。 本稿では40代や50代のうちから副業で自分の会社を作る方法をお伝えします。具体的には、自分の会社の代表として仕事をするということです。誰かに使われるのではなく、自分のやりたいことで、やりたいように収入を得るのです。 これまでずっと雇われて働いてきた人にとって、自分の会社を作って働くというセカンドキャリアはハードルが高いと感じるかもしれません。後述しますが、私が実際にやってみて、実はそれほど高いハードルではないことも分かりました。 これまでの、家族を養うために仕事をするという働き方ではなく、自分の生き甲斐のために仕事をするなんて、急に言われても何をしたら良いか分からないと思います。だからこそ、今から副業で自分の会社を持って準備を始めるのです。 しかも私が提案するのは、その副業を子どもと一緒に学びながら行う方法です。私はこれを「親子副業(R)」と名付けました。2020年、実際に私は息子と一緒に副業で株式会社を設立しました。しかも中2の息子を社長にしたのです。 次から次へと何を言い出すのか? そんな読者の方の戸惑った顔が思い浮かびます。突拍子もないことを言っているようですが、サラリーマン一筋25年のどこにでもいる会社員と、偏差値30の落ちこぼれ中学生でもできたのです。 そして2人でやってきて、実際に世の中の多くのお父さん、お母さん、そしてお子さんができる方法だと確信しました。