明日決戦!村田諒太に“第三の敵“出現も”史上最強のメンタル”でゴロフキンに勝つ…名著「菊と刀」に学んだ日本人の強み
会見場には海外から招いたレフェリー、ジャッジらオフィシャルの面々も顔を揃えた。だが、その中に気になる人物がいた。“疑惑の判定負け“となった2017年5月のアッサン・エンダム(フランス)との世界戦の第1戦、リベンジを果たし王座に返り咲いたロブ・ブラント(米国)との第2戦と2度にわたってレフェリーを務め不可解なレフェリングを続けたパボン氏が、このビッグマッチのレフェリーを務めることになったのだ。 “エンダム1“では相手がロープをつかんでダウンを免れているのにダウン判定をせず、”ブラント2”でも相手が両手でロープをつかんでダウンを免れたのを見逃し、ブラントが棒立ちになった時に、両者の間に入って試合を止めるそぶりを見せながらも続行させるという不可解なレフェリングをして村田を困惑させた因縁のレフェリー。“第三の敵“である。 ブラントに2回TKO勝利した試合後に村田は、「え?ここで止めへんの?またか?と思いましたよ。オレのことよっぽど嫌いなんっすかね」と冗談を交えながらも不満を爆発させていた。 だが、レフェリー、ジャッジの人選は、WBA、IBFの決定事項であり、パボン氏はWBAの審判委員長の重鎮。昨年3月にはスーパーフライ級のWBA、WBCの2団体統一戦のファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)対ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)の注目カードを裁くなどしており、今回のビッグマッチにふさわしい人物として送り込まれたと見られる。 重要な局面で、また村田に不利なレフェリングをされる懸念は消えないが、戦う相手はレフェリーではない。そこに左右されない試合をすればいいだけの話。 本田明彦会長も「関係ないよ。(エンダム戦の疑惑判定負けも)彼が悪かったわけじゃないからね」と、一笑に付した。 実は、村田には外的要因に左右されないメンタルがある。 新型コロナの感染予防対策のため、3月からホテルにこもって調整を続けている村田は、一人の時間を有効に使い、趣味の読書を通じ“最強のメンタル“を作りあげたのだ。