<頂点へ・2020センバツ明石商>選手紹介/9 西田陸人捕手/西村元輝投手 /兵庫
◇強肩で正捕手争い 西田陸人捕手(1年) 秋の県大会が終わった10月初め、狭間善徳監督から「キャッチャーをやってみないか」と勧められた。急に入ったブルペン。エース・中森俊介投手(2年)の球を受けた。速球と鋭い変化球に対応できず、満足に球を捕れなかった。 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 明石商には投手として入学した後、内野の練習をしていた。「捕手としてやっていけるのか心配だった」と振り返る。 紅白戦では低めの変化球を後ろにそらし、中森投手から「次に止めたらいいから頑張れ」と励まされた。冬の練習では、近い距離から投げてもらい、捕球する練習を繰り返した。暴投を体で止める練習にも明け暮れた。体は痛い。だが、「後ろにそらすとチームが痛い」。捕手としての自覚もすっかり芽生えた。 遠投110メートルの強肩が自慢だ。「きれいな球筋で二塁に投げたい。どんどんアピールして試合に出たい」。名村康太郎捕手(2年)との正捕手争いは激しさを増している。 <1>171センチ、67キロ<2>右投げ右打ち<3>朝来・生野中<4>野球<5>好き=肉、嫌い=トマト<6>水上桂捕手(楽天入団) ◇父に成長した姿を 西村元輝投手(1年) 169センチと小柄ながら、ダイナミックなフォームで投げ込む。伸びのある直球は最速138キロ。変化球を織りまぜて空振りを狙う強気の投球が持ち味だ。 南あわじ市の出身。社会人野球・パナソニックに所属した父の影響で、小学4年で野球を始めた。中学時代は硬式チーム「ヤング淡路」で活躍。西兵庫代表として2018年の夏、ヤング淡路OBでエースの加田悠真投手(現神戸学院大)を中心とする明石商ナインが甲子園でプレーする姿をテレビで見て、くぎ付けになった。「このチームで野球をやりたい」と入学を決めた。 冬の練習では体重を増やしつつ、意識して下半身を鍛えた。おかげで制球が安定し、球威も増した。 「父は仕事で忙しく、普段は試合を見に来られないので、甲子園で一生懸命な姿を見せたい。チャンスがあれば甲子園のマウンドで投げてみたい」。自分を野球へと導いてくれた父に、成長した姿を見せるつもりだ。 <1>169センチ、69キロ<2>右投げ右打ち<3>南あわじ・三原中<4>ゲーム<5>好き=肉、嫌い=チーズ<6>大谷翔平投手(MLBエンゼルス) ……………………………………………………………………………………………………… 【メモの見方】<1>身長・体重<2>投・打<3>出身中学<4>趣味<5>食べ物の好き嫌い<6>目標の選手 〔神戸版〕