【東大卒プロ家庭教師が断言】子どもが勉強をサボるなら、絶対に「リビング学習」がオススメな理由
親の目が無いと、基本子どもはサボるもの!
「この子は最後には伸びるな」「この親子はうまくいきそうだな」 東大卒のプロ家庭教師という異色の経歴を持つ著者が、20年以上にわたり約3000家庭を見てきた中で導き出した中学受験を成功させる法則。 その法則を分かりやすく解説し、合格に必要な行動が具体的に明確になる一冊『中学受験 奇跡を引き出す合格法則』をご紹介! 合格のために両親が絶対に「やってはいけないこと」と「やるべきこと」 今回はその中から「うまくいく子はリビングルームで勉強している」「親が怒っても子どもの成績は伸びない」というトピックスをピックアップ。中学受験合格者に多く見られる共通点の1つが“リビングで勉強していること”なのだそう。その理由とは?
うまくいく子はリビングルームで勉強している
「リビングルームで勉強する子は頭がいい」は、すっかり定説のようになっています。 僕の検証でもたしかに、中学受験の勉強がうまくいった子の9割、つまりほとんどはリビングルームでの勉強タイプでした。 その理由を考えてみると、まあ、誰しも子どものころに心あたりがあるかと思いますが、親の目がないと、基本子どもはサボります。 親からすると、のぞくたびにグダッとした姿を目にすることになるので、 「またサボっている」 「今、やろうと思ってたのに!」 という親子バトルに発展しがち。 この点、リビングルームなら、親の監視がそこはかとなく感じられるし、お互いに「やっている」確認とアピールが同時にできます。 小さいきょうだいがいる家庭は大変なこともあると思いますが、人の目が感じられることで、集中しやすいのはたしかのようです。この意味で、お友達がいる塾の自習室や図書館などもいいでしょう。 ただし、適度ににぎやかなほうが集中できるか、シーンと静かなほうがやりやすいかは、その子どもによります。 勉強に行き詰まっているならば、何もしないよりは、場所替えや部屋の模様替えを試してみてください。どうすると集中できるか、親子ともに、試行錯誤してみることが大事です。
親が怒っても子どもの成績は伸びない
親が怒って成績が上がるならば、僕も怒ることをおすすめします。 しかし、家庭の中でのケンカ、悪口、大きな声は、成績が上がるどころか中学受験においてもマイナスにしかなりません。 もちろん、ままならない生活の中、怒らずにはいられない、そのお気持ちもお察しします。夫婦関係も、家庭それぞれで事情があるとは思います。 しかし、子どもとは励まされることでしか、本当には伸びていきません。 特に中学受験生に対しては励まして、励まして、励まして、励ます。 どうしても言いたいことがあるならば「ボヤキ調」でいきましょう。 「うーん。つるかめ算、ミスったか。惜しいなあ。途中式は合っているんだけどね(=過程は認めている)」 「そうか。精算と清算を間違えたか。漢字は毎日やらないと厳しいなあ。算の字はしっかり書けたのにね(=過程は認めている)」 などです。 お子さんを全否定しない内容を添えて、言いたいことはチクッと一刺し。全体をボヤきながら、やんわりと伝えていくのがコツです。 これでダメなら、あとは本人が痛い目に遭(あ)うしかありません。 「自分でなんとかしないと!」 と心底思い知るならば、それはそれで、素晴らしい人生体験であり、ギフトです。 親は覚悟を決めましょう。その雰囲気で、子ども自身が察することもあります。 今回紹介したのはこちら! 『中学受験 奇跡を引き出す合格法則 予約殺到の東大卒スーパー家庭教師が教える』 長谷川 智也 (著)/講談社 ▼著者プロフィール▼ 長谷川 智也 ブログ名はジュクコ。1980年兵庫県明石市出身。高卒の両親のもとに育つもハードな中学受験を経験。白陵中学校・高等学校を経て、東京大学卒業後、大手塾に勤務、人気講師となる。2009年独立してフリーランスの「プロ家庭教師」に。既存の固定観念にしばられない、生徒個人を見つめた指導で数々の実績を上げる。独自のプログラム「究極の受験セカンドオピニオン・スーパーコンサル」は年間300件を超える申し込みが殺到する。甲冑メタルバンド「Allegiance Reign」のベーシストとしても本気で活動中。 著書には『中学受験 論述でおぼえる最強の社会・理科』『中学受験 論述でおぼえる最強の理科』(エール出版社)、『中学受験 自走モードにするために親ができること』『自考モードにする 中高6年間の過ごし方』(講談社)などがある。