“身長180センチ”ウクライナ人女性の日本での暮らし。日本では「ヒールを履かない」理由とは
小学生の頃のあだ名は「エッフェルタワー」
――2024年のデータでは、ウクライナの平均身長は男性180センチ、女性166センチとのことですが、ご家族も身長は高いですか。 ネトーチカ:父は195センチ、母は160cmです。姉は168センチなので身長が特に高いのは私と父親だけですね。私は同世代のウクライナ人女性の平均身長より5センチ高いぐらいの感覚です。 ――学生時代に「高身長ならではの苦労」はあまりなかったですか。 ネトーチカ:ウクライナの学校は背の高い順に前から並ぶんですけど、30人のクラスで私は前から5番目くらいでした。小学校の頃に160センチあったので、中学生くらいまでは「キリン」とか「エッフェルタワー」とか意地悪も言われていました。体育の授業は嫌いで、よくサボっていましたね。
日本では「ヒールを履かない」
――日本の高身長女性も体育の授業での苦労は多いようです。 ネトーチカ:評価さえ気にしなければ、ウクライナの学校では簡単に体育の授業をサボれます。高身長なので「バレーボールの授業に出ろ」とよく言われていましたけど、自分のところにボールが来るのが嫌でした。あと、先生に電球を替えるようによく頼まれる役でめんどくさかったです。 ――「高身長×スラブ系」のネトーチカさんは、日本という国では2重の意味で目立つ存在。生きづらさは感じますか。 ネトーチカ:ウクライナではヒールを履いていたんですが、日本では履かないようにしています。もともと私はかなりシャイな性格で目立つのが好きじゃないので。SNSで有名になる前は高身長であることにデメリットしか感じていませんでした。日本では私と同じくらいの身長の女性が全然いないし、街中で外国人がいると「うわ、デカ」「ガイジンやん」って思います。 ――ネトーチカさんも見た目は外国人ですけど(笑)。 ネトーチカ:来日して2年以上経つので、マインドは日本人にかなり染まってきました。
ウクライナでも「身長の低い男性は高身長の女性が苦手」
――ウクライナで高身長女性はモテますか? ネトーチカ:ウクライナでも、身長の低い男性は高身長の女性が苦手な傾向があります。強くて、かっこいい、男性らしいところをアピールするのにハンデを感じてしまうというか。 ――ご自身は男性の身長や顔立ちって、どれくらい重視しますか。 ネトーチカ:日本人は顔や体型をとても重視しますが、スラブの文化圏では顔やスタイルで交際する男性を選ぶことはありません。とはいえ身長差が15cmぐらいあると、ハグしにくいみたいなことはあるかもしれませんけど。やっぱり将来の家庭生活を思い描ける人かどうかで選ぶことがウクライナは多いです。私個人はユーモアのセンス、笑いのツボを大切にしています。強くて守ってもらえそうな男性なら身長はあまり関係ないです。