レオパレス会見、社長が辞任(全文4)ガバナンスが至らなかった
取締役に残って本当に経営体制の刷新になるのか
テレビ東京:テレビ東京『ガイアの夜明け』の【アベ 00:59:10】と申します。深山社長にお尋ねします。先ほど深山社長も不備が発覚した当時、担当部署にいらっしゃらなかったってお話がありましたが、今の経営陣の中には当時の担当責任者、建築業担当責任者の方も経営に残ってらっしゃいますし、深山さんも取締役に残ると。そういう意味では本当に経営体制の刷新ということになるのか、そういうふうに受け止められるのか、あらためてご意見をお聞かせいただけないでしょうか。 深山:先ほども何回も話してますけども、現状の段階におきましては社外取締役と協議して、こういう、今発表しているとおりでございます。ただしこれから先の問題につきましては、宮尾体制の中でどういうふうになっていくかっていうのは社外取締役、それから社長と、ボードできちっと話し合いの下でやっていくものだと思っておりますので、私は当然それに従ってやっていくと、以上でございます。 テレビ東京:あともう1つ、すいません。今回、施工不備の多くが創業者の深山祐助さんが社長時代に起きたものであるという見方ができると思うんですが、率直に深山社長が創業者の深山祐助さんに対してどんな評価をされているのか、また今後、調査報告の内容次第ではなんらかしら会社として何かを求めていくことっていうのはありうるのか、お聞かせください。 深山:創業者の評価については、コメントは控えさせていただきますけれども、先ほどから申し上げてるとおり、私が社長を引き受けてから、そういう創業家っていう意識で仕事をしたことは一度もございませんので、それはうちにいる職員だったらたぶんそういうふうに思ってくれてるというふうに思います。あとの質問については新社長のほうでこれから考えていくと思いますので、よろしくお願いします。
家賃交渉トラブルをどう受け止めているのか
テレビ東京:じゃあ最後に、社長時代のことというお話もあったので、深山さんが社長時代に、オーナーさんと家賃交渉を巡るトラブル、これもかなり頻発したと思います。減額交渉であったり、終了プロジェクトという名前の付いた解約交渉であったり、そういったことが1つ大きなトラブルを生んでいるという現状もあると思います。 そこから今回の施工不備が見つかったという意味では接点もあると思いますが、この一連のオーナーとの家賃交渉を巡るトラブルについてはどんな受け止め方をされているんでしょうか。 深山:これはまだ、私に対する、私がやってたときの質問なんで答えさせていただきますが、建築の、今、起こっている事象と、そこの今おっしゃった相場家賃のリーマンショック後の下落によるオーナーさまとの家賃の交渉、お願い事っていうのはまったく別物だと思います。 ただしそういった、われわれに対して家賃の交渉に不満があるという方々の集まりの方々をきっかけとしてそういうふうになったのは事実だと思いますけど、事象としてはまったく別の話だと私は理解しております。 ですから本当に家賃のところでお願いした皆さまにおかれましては、今、オーナー会は全国で年間600回ほど、それから2月7日以降につきましては150回ほど、きのうも福岡でやってまいりましたが、事細かく当社の今における現状を説明して、お叱りも頂戴しておりますし、またはしっかり頑張ってくれって励ましの言葉も当然いただいております。 そういう中で今、私がやれるのは、新社長体制に交代しますが、しっかりオーナーさんをフォローしていって、まず建物の安全性を早く確保するっていうのが課題だと、会社として思っておりますので、それについてのサポートは、要請があれば今後も続けていきたいというふうに思っております。以上です。