「大事なのは日常を取り戻すということ」――原田龍二・愛夫妻が語る“家族の修復”までの道のり
原田龍二さん(50)の不倫報道から2年。自らの不祥事が公になった当時、原田さんは家族からの信頼を無くし、仕事も失った。家族もまた、「愛しているが許せない」という葛藤の中、辛い日々を過ごしてきた。そんな崩壊寸前だった家族関係を修復できたのは、思春期の子どもたちの存在、そして、妻の愛さん自身が「子どもたちのメンタルを崩さないように」と母親の気持ちを優先できたことが大きかったという。この危機にどう向き合ってきたのか、原田さん夫妻、二人にそれぞれ話を聞いた。(ジャーナリスト・中村竜太郎/Yahoo!ニュース Voice)
子どもたちに動揺を与えないよう、極力普段どおりに過ごすよう心がけました
――テレビ番組やCMでの夫婦共演など、最近お二人での活躍を見かけます。不倫発覚の時はそんな未来が来るとはとても思えなかったのでは? 愛さん: 記者さんが自宅にいらして夫が直撃されたんですけど、私はちょうど買い物で外出していました。すると夫から電話がありすごく慌てた様子で、いきなり「ごめんなさい、ごめんなさい」と。「あなた、どうしたの?」「とにかく今すぐ帰ってきて」。一体何があったのかと動揺しながら帰宅しましたら、夫から一部始終を聞かされました。彼はずっとひれ伏すように謝りっぱなしです。情けないというか、立派な大人のはずなのに、子どもみたいでした。実際そんなことがあったことを認めているわけですし、驚きと落胆があって、私は裏切られたわけですから心が傷つきました。 ただ、そうした気持ちに揺さぶられていても、まずなんとかしなきゃと思ったのは当時高校1年の息子と中学1年の娘のこと。ちょうどテスト期間中だったり、サッカーをやっている息子の公式戦の最中だったりしたものですから、子どもたちのメンタルを崩さないようにしなきゃという母親の気持ちが先立ちました。だから夫と長々と向かい合うよりも、そこは切り離して子どもを優先。ぐっと感情をこらえて、パッと切り替えて、とりあえず夫に荷物を持って家から出ていってもらうようにお願いしました。 ――それが「アウト!」発言だったと。 愛さん: 二重の意味で、そうなりますね(笑)。で、いったん出ていってもらい、お互いひとりになって考えましょうと。夫は弟の本宮泰風さん・松本明子さんご夫婦のお家に泊めてもらっていたようで、その間に謝罪会見をするなどしていました。ひとりになった私は、なるべく子どもたちに動揺を与えないよう、極力普段どおりに過ごすよう心がけました。記事を読まなくてもネットですぐに情報が飛び込んでくる時代です。何があったかきっと知るでしょうし、どういうタイミングで子どもたちに打ち明けるかは、躊躇(ちゅうちょ)しましたね。そこは一番難しかったです。