あなたの隣にもきっといる。質素な「FIRE」達成者たちへ会いに行こう(海外)
ゆっくりと富を築いてきた
とどのつまり、裕福になるとは、リタイアして海辺の家で暮らすことだけを意味するのではない。ジャスティン・ホール氏(56歳)は退職後の暮らしぶりは重要だと認めるが、贅沢に生きることだけが富を築く目的ではなかったという。 ホール氏は2017年に経済的自立のための戦略を見つけたが、それ以前から倹約家で、ゆっくりと富を築いてきたそうだ。公務員のホール氏と教師の妻のふたりで、バージニア州で7桁(数億円)の純資産を築き、投資からの不労所得が十分にあったため、早期リタイアを実行し、遊牧民のような生活を送っている。 20年にわたり空軍に勤務したホール氏は若くして投資を始め、資産をIRAに投じ、ミニマリスト的な生活を続けてきた。空軍での最後の年の総年収は12万8000ドル(約1920万円)で、現在年間6万1600ドル(約924万円)の年金を得ている。また、公務員としても10年働き、毎年6桁近くの収入を得ていた。加えて、夫妻は不動産から毎年3万4000ドル(約510万円)、投資からは総額6万4000ドル(約960万円)の収入がある。 ホール氏にはミュージシャン活動、コインと切手の収集、サイクリングなどさまざまな趣味があったが、自分磨きをしながら出費を抑えるために、所有物の大半は売り払った。 ※本記事は取材対象者の知識と経験に基づいて投資の選定ポイントをまとめたものですが、事例として取り上げたいかなる金融商品の売買をも勧めるものではありません。本記事に記載した情報や意見によって読者に発生した損害や損失については、筆者、発行媒体は一切責任を負いません。投資における最終決定はご自身の判断で行ってください。
Noah Sheidlower