隠れ家にしたい!《神楽坂2選》絶品うどんとお手頃和食
住所で言えば、下宮比町や筑土八幡町。聞きなれない名称だが、前者は神楽坂から道一本隔てた先、後者も奥神楽坂から足を伸ばせるエリアだ。店の数こそ少ないものの、気になるお店がそこかしこ。中でもスタッフが常連になりたい、隠れ家にしたいと唸ったお店を紹介します!この発見が神楽坂です。 【画像ギャラリー】神楽坂の先にある、常連になりたい和食店!
【うどん】カツオ節をおやつに食べて育った店主が勝負する"おダシ"『讃岐うどん酒場川金(かわきん)』
いわゆる神楽坂の筋ではなくて、飯田橋の五叉路の交差点をメディカルセンターに向かい、手前を入った路地に現れる穴場的な立地だ。目に留まる金看板は、店主の祖母がかつて入谷でやっていた鰹節問屋のもの。 おやつにカツオ節を食べて育った店主が「旅先の香川で衝撃を受けた味を再現したい」と、本枯節や伊吹島のいりこほか7種類を調合し、上品ながらひと口含むと体がバキッと目覚めるようなパンチのあるダシを作った。 三元豚の肉うどん900円、かしわ天ぶっかけ980円 「うどんは小麦粉と塩水で作りますが、材料がシンプルなだけに個性がはっきりと麺に出ます」と店主。艶やかなのど越しと心地よいコシが楽しめる一杯に会いに行きたい。 [住所]東京都新宿区下宮比町2-3大野屋ビル1階 [電話]03-6228-1141 [営業時間]11時半~14時、18時~22時※火と土は昼のみ、夜は水・木・金のみ [休日]日・祝・月、不定休 [交通]JR総武線ほか飯田橋駅西口から徒歩2分
【和食】おいしさと楽しさに満ちた料理『日本酒とお刺身秋丸』
ひと皿に盛られるのは安心や楽しさ。それがこの店の特徴だ。昔から馴染みの魚屋で毎日吟味して仕入れる魚介を使った料理は、刺身をはじめどれも安心のおいしさ。 かと思えば、なめろうにエビを使ったり、カツオ節を練り込んだパンを作ってみたり。刺身を店名に冠しつつも肉料理をあれこれ出したり。一体どんな味なんだろう?その味を想像する楽しさにも満ちている。 刺身盛り合わせ3300円(2人前、金目鯛、水タコ、炙り太刀魚、ハタ、サンマ)、海老のなめろう650円 「ここに来れば何かおいしいものが待っていると期待して足を運んでもらえる店が理想です」と店長の清水さん。 飯田橋からも神楽坂からも離れたエリア。その味、楽しみに魅了された人たちの笑みで満ちている。 [住所]東京都新宿区筑土八幡町1-2-101第3NKビル1階 [電話]03-5228-0567 [営業時間]17時~23時 [休日]日・祝 [交通]JR総武線ほか飯田橋駅東口から徒歩6分 撮影/浅沼ノア(川金)、鵜澤昭彦(秋丸)、取材/輔老心(川金)、編集部(秋丸) ※2024年11月号発売時点の情報です。 …つづく「【厳選】常連になりたい三ツ星居酒屋4軒この酒の肴はハイクオリティー過ぎる!」では、覆面調査隊が東京の城北・城東エリアでおいしい肴と沁みる酒、空間までもがご馳走の、ちょっといい店を実食レポートしています。