20年前のグランプリ覇者が意地の走り! 期待に応え本命決着「百何十円、百何十円って思いながら走った」/別府競輪
別府競輪のモーニング7「チャリロト杯(FII)」は26日、2日目を迎える。7レースのチャレンジ準決勝に出走する小野俊之(48歳・大分=77期)に話を聞いた。 初日7Rは2車単150円、3連単190円。ともに1番人気で決着。しかし、野村賢が松本一成を突っ張った際に小野が踏み遅れて関東勢に割り込まれた。小野はすかさず追い上げて外から一発で松本を決めると、野村に続いて2着でゴールした。結果は圧倒的な本命決着だったが、内容はヒヤヒヤしたものだった。 「良かった。あぁいう展開が一番膝に来るんだよね。パッてオッズを見た時に百何十円って見えて、それからは見なかった。レース中も百何十円、百何十円、って思いながら走っていた。前回も売れてたんだけど、後ろからくわれちゃって…。もう気持ちですよ。気持ちだけ。地元じゃなかったらダメだったかも。脚は落ちても、ヨコだけはまだまだ負けないから」 痛めている膝の状態は冬場を迎えてさらに厳しい状況になっている。それでも自分を買っているファン、地元のファンのために意地を見せた。これには後ろの爲田学も「やっぱりトシは凄い。俺ならなかなか仕留められなくて浮いていっちゃうけど、一発で、だからね。見てて興奮しながら走ってましたよ!」と振り返った。 準決勝7Rでは中西勇に小野ー爲田で連係。20年前のグランプリ王者がまだまだ健在ぶりを示す。(netkeirin特派員)