国際電話を着信拒否するとAmazonなど外資の電話サポートは受けられなくなるの?
「海外サービスのコールセンター」と連絡が取れないリスクも
前述の通り、国際電話の着信拒否は迷惑電話対策として有効です。一方でカスタマーサポートの拠点を海外に置いている企業と、連絡が取れなくなるリスクもあります。 たとえば外資系企業ではサービスを日本国内で展開する一方、カスタマーサポートをまとめて海外に置いているといったケースもあります。「コールセンター自体は海外にあり、国際電話を利用している」場合があることを意味します。 つまり国際電話を一律に拒否してしまうと、必要なサポートを受けられなくなる可能性があります。 ■国際電話を着信拒否するとAmazonの電話サポートは受けられなくなる? 一例として、国際電話を着信拒否すると「Amazonの電話サポートは受けられなくなるのか」を見てみましょう。Amazonが公表している「Amazonが使用する電話番号」は以下です。 ・09090097540 ・08021585817 ・01085264515445 ・05053704545 このうち090と080は携帯電話のもの。050から始まるのはIP電話です。そして010から始まる電話番号は「国際電話」です。つまり国際電話を一括で着信拒否すると、Amazonが利用する「010」の電話番号との連絡は難しくなる可能性があります。 たとえばAmazonのカスタマーサポートに連絡し、折り返しの電話が国際電話でかかってきた場合は着信拒否の対象になってしまうリスクがあります。 ■不安な場合はチャットで問い合わせも可能 電話サポートの受け取りに不安がある場合、Amazonはチャットサポートも提供しています。当然ながら、チャットは国際電話の着信拒否設定に関係なく利用できるため、安心して問い合わせることができます。チャットサポートを利用することで、電話での対応が難しい場合でも必要なサポートを受けることが可能です。
コールセンターの海外移転の現状
コールセンターの海外移転は、人件費の削減や24時間対応の実現などを目的に、多くのグローバル企業で進められています。現地での日本人雇用のほか、一定レベルで日本語を喋ることのできるスタッフを採用することで、さまざまな問い合わせに対応。外資系企業だけではなく、日本企業でもベトナムなどの諸外国でコールセンターを設けているケースも非常に増えています。 今後もコールセンターの海外移転は続くと見られ、国際電話を着信拒否すると不都合を感じる場面もあるかもしれません。とはいえ国際電話による迷惑電話は総務省が注意喚起する重要なトピック。多少の不都合があろうと、迷惑電話に困っている方は設定する価値があるでしょう。
オトナライフ