「スワロフスキー」がフレグランス市場に参入 コティとの契約で2026年に発売予定
「スワロフスキー(SWAROVSKI)」は12月5日、ビューティ市場への新規参入に向けてフレグランス大手のコティとフレグランスの開発・製造・販売に関する長期契約を締結した。第1弾の商品は、2026年に発売予定だ。 【画像】「スワロフスキー」がフレグランス市場に参入 コティとの契約で2026年に発売予定
世界 140 以上の国と地域で展開する「スワロフスキー」は2300以上の店舗を持ち、マルチブランドのパートナーと連携している。コティとの提携により、ビューティ市場におけるブランドプレゼンスと認知度を高め、商品ラインアップの多様化を目指す。一方でポートフォリオを進化させ、多様化させ続けるコティにとっては、新しい商品やブランド、革新を市場に提供することを可能にする。
ミケーレ・モロン(Michele Molon)=「スワロフスキー」チーフコマーシャルオフィサーは、「コティの豊富な業界専門知識を活用することで、質と革新性への共通のコミットメントを反映した美しくラグジュアリーな商品を生み出すことが可能になる。このパートナーシップを通じて創造的で楽しく、カラフルでぜいたくな喜びに満ちた独自のポップラグジュアリーをビューティーとフレグランスの世界に届けたい」と展望を語る。
ジャン・ホルツマン(Jean Holtzmann)=コティ プレステージブランド部門チーフブランドオフィサーは、「『スワロフスキー』は、最先端の技術と比類なきサヴォアフェール(匠の技)で知られ、世界中で高い評価を得ている。EMEAやアメリカ、アジアなどの主要市場での世界展開に理想的なパートナーだ。協業の下で素晴らしいビューティ商品を開発し、エレガンスを刺激し、個性を表現することを楽しみにしている」と話す。
コティはここ数年、フレグランスカテゴリーが実績を伸ばしていることから、フレグランスの契約を次々と結んでいる。25年度第1四半期のプレステージの売上高は、同カテゴリーの成長により5%増加した。プレステージでは「マルニ(MARNI)」とライセンス契約を結び、26年のフレグランス発売を皮切りにビューティラインを立ち上げる。また「エトロ(ETRO)」とは、40年以降も継続する長期契約を結んだ。一方マスではアパレルブランド「メックス(MEXX)」や「ブルーノ・バナーニ(BRUNO BANANI)」とのライセンス契約を更新し、ドイツのテレビ司会者、モデル、起業家であり自身のアパレルブランド「レゲル(LEGER)」を持つレナ・ゲルケ(Lena Gercke)と新たな長期ライセンス契約を結んだ。