眠りが浅く、やる気が起きない...悩みを抱える50代に、精神科医が伝えたいこと
そのときの体力に応じた働き方を自分でつかんでおく
【健康】 加齢のため、眠りが浅くて疲れも取れず、気持ちが抑うつ状態になりがちです。 このところ寝ていても途中で目が覚めてしまうことが多く、疲れが取れません。腰には常に軽い痛みがあり、五十肩もあって身体もスッキリしません。会社でも家でも、まだまだ頑張らなくてはいけないのに、なかなかやる気も出ない毎日です。(51歳・男性)
――中途覚醒も身体の不調も年相応のもの。体力に合わせた働き方をすればいい。―― 夜、変な時間に目が覚めて、3時間くらいしか睡眠が取れず、昼間も眠気が残るようなら、心療内科か精神科に行ってください。 でも、夜中に目覚めても、昼間、眠気が残らず、元気でいられる人は心配いりません。年を取ると眠りが浅くなるので、夜中に目が覚めるのは年相応の状態です。ただ、他に病気があるといけないので、念のため病院で検査は受けてください。 アテクシの場合、夜中に目が覚めてなかなか眠れなくても、夜が明ける頃、朝の6時くらいまでなら、頑張って眠りにつこうとふとんの中で粘ります。6時を過ぎても眠れなかったら、さすがにもう諦めて起きてしまいますが、その日は一日だるくて不調なので、だからこそ頑張って寝ようとするわけです。 でも人によっては、3時くらいに目が覚めて、そのまま起きてしまっても一日中元気でいられることもあります。そういう人は無理して寝ずに起きてしまってもいいでしょう。 年齢を重ねると、睡眠だけでなく、体のあちこちに不調があらわれます。 それはもう仕方がないことですので、不調にばかり目を向けず、体力に合わせた過ごし方を心がけましょう。 特に大切なのは、前にも述べましたが、頭が"お暇"にならないようコントロールすること。目の前のことに集中すれば、抑うつ的な不幸感はあまり感じなくてすみます。 今は仕事をリモートワークに切り替えることもできます。そのときの体力に応じた働き方を自分でつかんでおけば、夜中の中途覚醒や身体の不調に過度に神経質になることはないのではないでしょうか。