クラブ新記録の19戦負けなしも、ンドカ・ボニフェイスは「強度不足だった」と失点シーンを反省。残り5試合は「優勝を狙っているので、全部勝つ」【横浜FC】
選手交代で清水のギアが上がり、同点にされる
[J2第33節]清水 1-1 横浜FC/9月28日/国立競技場 横浜FCは9月28日、J2第33節で清水エスパルスと対戦し、1-1で引き分けた。 【画像】首位決戦で選手と共に戦った横浜FCサポーター! 序盤から互いに強度の高いプレーを見せ、一進一退の攻防が続くなか、横浜FCがスコアレスで迎えた56分にジョアン・パウロのゴールで先制に成功。しかし、74分に清水の宮本航汰の得点で同点に追いつかれ、試合はそのままタイムアップ。勝点1を分け合った。 この一戦で横浜FCが手を焼いたのは、清水の攻撃を司る乾貴士への対応だ。CBのンドカ・ボニフェイスが「乾選手のところでターンをされるのは怖かった」と振り返ったとおり、ミドルゾーンでボールを受ける乾に上手く反転されてマークを剥がされ、攻撃の起点を作られたり、中央をドリブル突破されてしまうことが何度かあった。 ただ、そこはンドカやボランチのユーリ・ララらが高い集中力で立ちはだかる。乾をファウルで止めざるを得ない場面もしばしばあったが、ゴール前での決定的な仕事をさせなかった。だからこそ悔やまれるのが、失点を許した74分のシーンだろう。 1点を追いかける清水が攻勢に出るべく、68分に宮本、矢島慎也、北爪健吾を投入。そしてその6分後、横浜FCは矢島の右サイドからのクロスに反応した宮本にゴールを奪われた。 失点シーンについては、ンドカも「交代選手が出てきて、ギアが上がったところの強度、チームとしても個人としても強度不足だった」と反省の弁。 「強度と言っても球際だけではなくて、スライドのスピード、全体的にもっとコンパクトにするところ、ボールに対して寄せるスピードとかも物足りない」 試合はドローに終わったが、横浜FCはこれで19戦負けなしとなり、クラブの連続無敗記録を更新した。しかし、ンドカは「ここ2試合は勝っていない」と指摘し、「チームとしては優勝を狙っているので、2位での昇格じゃなくて首位で昇格できるよう、ここから全部勝つ」と気合いを入れる。 最終ラインの要である背番号2は、言葉通りの活躍を披露し、チームを2006年以来のJ2優勝に導けるか。 取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)