ボディ・サイズはEクラス、5シリーズ級 ワゴン専用モデルになった新型VWパサートが受注を開始
日本市場のフラッグシップ・モデル
フォルクスワーゲンは2024年7月3日にプレス向けの発表会で、新型パサートの発売を9月から開始するとアナウンスしていた。予告どおり、9月13日に新型パサートの価格が明らかにされ、予約受注が開始された。 【写真24枚】フルモデルチェンジでワゴン専用モデルとなった新型フォルクスワーゲン・パサートの詳細画像をチェック ◆最新のプラットフォームに刷新 セダンが廃止され、ステーションワゴン専用モデルになった新型パサートは、最新の「MQB evo」アーキテクチャー(プラットフォーム)をベースに、2バルブ独立制御式の電子制御ダンパーを備えた「DCC Pro」や新型インフォテインメント・システムである「MIB4」を搭載し、機能性や利便性が進化している。 ◆全長は130mm拡大 ボディ・サイズは、全長4915×全幅1850×全高1500mmで、従来型の4785×1830×1510mmから全長が130mm長くなり、全幅が20mmワイドになった。これにより後席の居住性が向上するとともに、最大1920リッターに達する大きな荷室容量を確保した。 ボディ・サイズの拡大は取り回しの面でデメリットになるが、ドライバーサポート機能を進化させることで軽減を図っている。最新の駐車支援システム「パーク・アシスト・プラス」は、ステアリング操作だけでなく、スロットルとブレーキも自動で操作を行ってくれる。また、新たに採用されたメモリー機能は、駐車スペースの50m手前からの操作を記憶することができるので、スイッチひとつで駐車操作を代行してくれる。最大5件までメモリー登録が可能だ。 ◆3つのパワートレインを用意 搭載されるパワートレインは、気筒休止と48Vマイルド・ハイブリッドを備える1.5リッター4気筒ガソリン・ターボの「eTSI」(前輪駆動)と、2.0リッター直4ディーゼル・ターボに、フルタイム4WDの「4モーション」が組み合わされる「TDI 4モーション」、1.5リッター直4ガソリン・ターボにプラグイン・ハイブリッドを組み合わせた「eHybrid」も用意されている。 グレードは、同一車線内全車速運転支援システムの「トラベル・アシスト」やレーンキープアシスト、 レーンチェンジアシストなどの最新の運転支援システムがすべて標準化された「エレガンス・ベーシック」(1.5eTSIのみ)をエントリーグレードに設定。 15インチの大型タッチディスプレイを備えた純正インフォテイメントシステム「ディスカバー・プロ」やヘッドアップディスプレイが標準装備になる「エレガンス」、専用エクステリアや専用シート、19インチ・アルミホイールを装着するスポーティな「R-ライン」の3グレードが設定され、計7グレード展開。 価格帯、524万円~679万4000円となっている。 文=塚田勝弘 (ENGINE WEBオリジナル)
ENGINE編集部