ポッカサッポロ、コーン茶市場拡大に挑む 「北海道コーン茶」新TVCM投入 板垣李光人さん起用 商品と施策も拡充
ポッカサッポロフード&ビバレッジは、好調に推移する「北海道コーン茶」で新たなTVCMを投入するなどしてコーン茶飲料(コーン茶)市場の拡大に挑む。 【写真】ポッカサッポロ「北海道コーン茶」を飲む板垣李光人さん インテージSRI+の「2022年~23年(各年1~9月)全国業態計販売金額」によると、コーン茶市場は他の無糖茶飲料に比べると小規模ながらも23年には前年比で2倍以上に拡大。「北海道コーン茶」が引き続き市場を牽引し無糖茶飲料の一翼を担う規模へと成長させていく。 5月13日、取材に応じた鶴谷哲司マーケティング本部ブランドマネジメント部担当部長は「無糖茶飲料市場の1%にも満たないコーン茶市場をカテゴリ化されるレベルへと引き上げていくことをテーマに掲げる。当社の『北海道コーン茶』が牽引役となり、まずはコーン茶というものが世の中にあることを知っていただけるようにする」と意欲をのぞかせる。
「北海道コーン茶」の主要飲用層は30~40代女性。今年は、さらに幅を広げるべく20~30代をコミュニケーションターゲットに、板垣李光人(りひと)さんを起用したTVCMを5月1日に放映開始した。 「コーン茶そのものの存在を高めるためにも、甘香ばしさをきっかけにライトユーザーをしっかり獲得していく」のがCM投下の目的。 CMキャラクターについては「商品の新規性を考え、これから一層の活躍が見込める方として板垣さんにお願いした。板垣さんはCM依頼の前から『北海道コーン茶』の愛飲者であり、板垣さん自らおいしさを力強く伝えられると考え起用した」。 CMは首都圏で2週間放映。そのほか交通広告などのプロモーションを実施。売場やSNSなどでの初動の反響を精査して今後の展開を検討していく。 商品面では、3月11日に525mlサイズのパッケージを刷新に、新たに275mlサイズを新発売した。パッケージは、機能面に着目して買われている近年の傾向を加味してカフェインゼロを前面に押し出した。 275mlの狙いについては「飲用体験の一つのきっかけになってほしい。自販機等の売り場に新しいお客様が訪れる契機にもしていきたい」と説明する。 季節指数に左右されにくく、年間安定的に売れる強みを活かし秋冬にも施策を予定している。 「体験の場を設けて引き続きトライアルを取っていきたい。北海道フェアも夏から秋に向けて多くなるため、特に北海道を起点としたイベントでの露出機会を増やしていきたい」と語る。 業務用1Lサイズも拡大傾向にある。業務用に向けては5月下旬から飲食店向けプロモーションを実施し割材飲用を促進していく。 「外食での体験は大事だと捉えているため、飲食店向けには業務用専用の“北海道コーン茶ハイ”で話題化を図っていきたい。家庭用「北海道コーン茶」との相乗効果を図るべく、ブランド全体で統一した“北海道コーン茶ハイ”としてコミュニケーションを展開していく」と述べる。