中国債券、海外投資家の保有が3カ月連続で減少=人民銀行
[上海/北京 16日 ロイター] - 中国の人民元がドルに対して下落し、長期金利が過去最低水準となる中、海外の機関投資家による中国債券の保有が3カ月連続で減少した。中国人民銀行が16日に公表したデータで明らかになった。 人民銀行によると、中国の銀行間債券市場における海外機関投資家の保有高は11月末時点で4兆1500億元(5697億8000万ドル)で、前月の4兆2500億元から減少した。 外国人の保有残高は8月に過去最高の4兆5200億元を記録して以来、毎月減少しており、中国の銀行間債券市場に占める割合は現在2.7%となっている。 今回の公式データは、11月に中国の債券市場と株式市場の両方で資金流出を記録した国際金融協会(IIF)データと一致している。 IIFは、中国などの新興市場の11月のポートフォリオ状況について、米大統領選の結果への反応との見方を示している。 中国人民元は9月末以降ドルに対して3.6%下落し、16日には13カ月ぶりの安値で取引を終えた。 中国の10年債と30年債の利回りは過去最低を記録し、米国債との利回り格差は22年ぶりの水準に拡大した。