大神いずみ「野球少年たちに、熱中症の季節がやってきた。次男の送り迎えの週末、長男・翔大は父・元木大介の背番号を背負ってデビューなるか?」
◆野球の縁の繋がりに、感慨もひとしお 何人か保護者など観客がおられたが、ただゆったりと応援席に座って試合を観戦する。親は何もしなくていいことに、初めて、改めて驚いてしまった。そこへ1人の学生が笑顔で座布団を配りに来てくれた。 なぁんとお客様扱いの父母の観戦に、何もかも初めてのわたしはひたすら「ほほぉ~」と感心してしまった。 きっと保護者の役割はまた違うところにあるのだ。 気温35℃に迫る午前中の試合だったが、Bチーム同士でもレベルの高い野球に圧倒されてしまった。ベンチから毎打席元気よくシャー!と「バット引き」が飛び出してくる。 背番号「37」元木翔大である。 結局この日翔大は終始バットを振って準備していたが、機敏なバット引きを務める姿を見て終わった。でも大満足。頑張っている息子の姿を、グラウンドで久しぶりに見られたのだから。 学童の先輩の3年生らしい胸のすくようなヒットも見られた。かっくいいー!学童以来久しぶりに同じグラウンドの中にいる2人をずっと眺めていた。 2人ともここまでそれぞれいろんなことがありながら、どの時点でも辞めずに大学野球までたどり着いて、ここでまた会えるだなんて。 野球の縁の繋がりに、感慨もひとしおだった。 すっかり大人びた2人が話しているのを、「推し活女子」のようにキャッキャと写真に収める母。 いつかまたどこかで一緒に野球ができる日が来るかなぁ…。 その時はぜひ打席に立って、胸のすくヒットをお願いね息子。 目にも鮮やかな緑の中に球音が止まない、東海大学のグラウンドだった。
◆帰宅後、今度は次男のチームから連絡が入り… 早く試合が終わり、渋滞もなくスルスルと45キロ戻って帰宅。 誰だかわからないくらい化粧の落ちた顔を洗い、サッパリして遅いランチを食べていた。 とそこへ、携帯に「ピロン」 お知らせが入る。次男のチームからだ。 「午後から雨予報のため、早く終了する可能性あります」 いやぁな予感。確かに予報では雷マークも。 お昼寝する気満々だった母、焦る。 食べ始めのパスタをすすりながら「雨雲レーダー」をグイグイ動かしてみると、ちょうど45分後くらいに激しい雨雲が河川敷を覆い出す。雨ならまだしも中学野球は金属バットを使うので、雷が鳴ったら即撤収だ。 仕事終わりの元木校長に迎えを任せていたのだが、夫は間に合いそうにない。口の端から麺を一本垂らした状態でカギをつかみ、車で家を飛び出した。 河川敷に到着した途端、即ゴロゴロゴロゴロ…子供達は大急ぎで道具を運んでいるところだった。 ふぅ。 間に合ったはいいが明らかに空がズンズン黒くなりだし、近くで稲光が見えた。ポツっと降り出したら間違いなく即ズブ濡れになるやつ。急げー! 荷物をまとめて挨拶もそこそこに選手たちは家路を急いだ。 帰り道は車のワイパーがムキになって速く振れるような、強い雨に打たれて帰った。 急な天候変わりにブンブン振り回される野球民たち。 いつものことだが…大慌てだ。
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