大神いずみ「野球少年たちに、熱中症の季節がやってきた。次男の送り迎えの週末、長男・翔大は父・元木大介の背番号を背負ってデビューなるか?」
◆「オカン、見に来れんの!?」 大学の寮生活も早いもので半年。すっかり馴染んで、何よりあの翔大が大学に通っている!! いまだ信じられない母。 しかもここまでのところ、大学の野球はまだまだ下級生、地道な練習の日々だが、大学の講義にはごくごく真面目に毎日通っているらしい。口が裂けても自分の大学生の時の話なんかできない。 「あしたの一限、解剖学か~」 などというセリフが翔大の口から出てくるとは、去年までは思わなんだ。 今では立派な大学生である。 そんな翔大がちょっと興奮気味に、 「土曜日の慶應大とのB(Bチーム)戦、背番号もらってベンチに入れることになった!オカン、見に来れんの!?」 と言っている。 いやそれはめでたい。やったじゃん!背番号は奇しくも、父親がプロに入って最初につけた番号「37」。相手は天下の慶應大学だが、それはしっかり頑張らねばだ翔大。1打席でもチャンスをもらったらしっかり振ってー! この時点で全く行く予定になかった翔大の練習試合。朝瑛介を多摩川に送って駆けつけるには50キロ以上距離があって時間が厳しい。無理だよごめんね。 翔大は電話の向こうで明らかにガッカリしている。 小さい時、授業参観でも上半身だけきっちり後ろを向いて親を探していた子だ。出番はないかもしれないが、高校の時の大阪よりは駆けつけられる場所に親がいるのだから、初めてのベンチ入り、何としてでも観に来て欲しいということか。
◆わたしにとって初めての大学野球観戦 たまたま対戦する慶應大学のメンバーに、学童時代の2つ上の先輩が入っていたこともあり、ここはどうにか調整して応援に行かねば! てなわけで、急遽スーツ姿でジャイアンツアカデミー校長の仕事に向かう夫に次男を多摩川まで送ってもらって、わたしは神奈川の平塚にある東海大学のグラウンドへ向かった。 何を隠そう、わたしにとって初めての大学野球観戦だ。 これまで学童、中学野球、高校野球と経験してきて、次男・瑛介で2周目を辿りつつあるが、それぞれにチームのルールや親の仕事があった。馴染んでしまえば何でもないことだが、最初に入っていく時が一番ソワソワして緊張するもの。 正直言って翔大が試合に出られることより、初めて大学のグラウンドに足を踏み入れて観戦する緊張の方が大きかった。 「親は何もしなくて大丈夫なのか」 高校までは、いつも母たちがお茶や氷を用意したりケガや具合の悪い子の世話をしていたので、保護者の仕事が何かしらあるのでは、と思って行ってみたら…。 そりゃそうだ。 大学生なのだ。 しかもそこはホームグラウンドなので、そこで生活する学生達がしっかり野球をやるための動きと役割を心得ている。選手やマネージャーが驚くほどたくさんいる。一番仕事が多くシャッシャと動かねばならないのが、翔大ら1年生なのだ。
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