食生活で自律神経の乱れを整えて、春の「だるさ」を解消しよう
「春になると、体がだるい…」そんな悩みをお持ちの方もいるのではないでしょうか。そのだるさは、自律神経の乱れが原因と教えてくれたのは、せたがや内科・神経内科クリニック院長の久手堅司さんと、国際中医薬膳師の瀬戸佳子さん。食生活で解消するコツを教えてもらいました。
「肝」を補うレバーやシジミを積極的にとる
だるさはもちろん、朝から疲労感がある、パワー不足、気疲れする、といったときは「肝」を補う食材を。「レバーやシジミ、アサリなどを食べるとすっきりします」(瀬戸さん)
柑橘類のフルーツを食べて、気の流れをよくする
グレープフルーツやオレンジなど、柑橘(かんきつ)類の香りは気のめぐりをよくし、だるさ解消に効果的。「朝食後のデザートやおやつに食べると、気持ちがリフレッシュ」(瀬戸さん)
グレープフルーツやレモンの香りのアロマオイルも効果的
香りは嗅神経を通じて脳へ伝わり、自律神経に働きかけます。「気だるい朝に、グレープフルーツやレモンなど柑橘系のアロマオイルを活用すると交感神経の働きが活発になってすっきり!」(久手堅さん)
炭水化物は抜かずエネルギーをチャージ
春に元気が出ない人は、「気」が不足しているケースも。「ダイエットなどで炭水化物を抜くと、『気』のエネルギーが不足しがち。ご飯はしっかり食べましょう」(瀬戸さん)
食べ順に注意してご飯はおかずのあとに
炭水化物などの糖質を急にたくさん食べると、血糖値が乱高下してだるさを引き起こすことも。「野菜や肉・魚を先に食べ、最後に炭水化物を食べるといいですよ」(久手堅さん)
青野菜や香味野菜はたっぷり!味つけは薄く
セロリやセリ、ミツバなどの香味野菜は、気の流れをよくしてストレスを発散。葉野菜もおすすめ。「濃い味や脂っこいものは、『肝』を疲れさせるので避けて」(瀬戸さん) ジャガイモ、セロリ、イカのスープもだるさ解消におすすめ。ジャガイモ、セロリ、イカ(シーフードミックスでも可)を入れたスープに、コンソメと塩、コショウで薄味に仕上げ。塩麹を使っても。
カフェインは要注意!コーヒーは1日4杯までに
カフェインには神経を興奮させる作用があり、とりすぎは自律神経の乱れや不眠につながります。「カフェインを含むコーヒーや紅茶、緑茶は1日4杯までに」(久手堅さん)
ESSE編集部