【2歳馬ジャッジ】アルレッキーノが現2歳芝部門の最高値を記録 カワキタマナレアは重賞で楽しみな一頭
8月3日(土) 札幌5R 優勝馬 カワキタマナレア 指数-7 評価AA
9番枠から五分のスタートだったが、ダッシュがつかず置かれ、そこから押して中団まで挽回していく形。3~4角でじわっと押し上げていったが、ラスト2Fの4角でも前とは差があった。しかし、直線に向くと一気に前を飲み込み、ラスト1Fで先頭に立つと、そのまましっかりとした脚で2着馬に3馬身半差、3着馬に7馬身半差をつけて圧勝した。 走破タイムの1分9秒0はこの開催の札幌芝1200mとしてはかなり優秀。上がり3Fタイム33秒8はこの週の札幌芝では古馬を含めて最速で、これはかなり高評価できる。ラスト2F11秒8-11秒5も悪くなく、指数も優秀なものとなった。 今回が強すぎる内容だったため、疲れが残るかやや心配だが、能力を出し切れるコンディションなら重賞勝ちを十分に期待できる。
8月4日(日) 札幌1R 優勝馬 ベルベルコンパス 指数-12 評価A
10番枠から好スタート。じわっと先頭に立とうとしたが、1角でケイアイブイスリーが外から行き2番手に控える形。2角で砂を被って一瞬、嫌がって下がる場面もあったが、その後はズムーズな競馬。3~4角半ばで持ったまま同馬に並びかけ、直線序盤で先頭に立つと前を潰して独走。ラスト1Fで1馬身半のリードを5馬身に広げて圧勝した。 前走の札幌ダ1700mの新馬戦は、勝利したナチュラルライズが古馬3勝クラス通用級の驚異的な指数で勝利した一戦。そこで逃げて1秒差の2着にとどまったのが本馬だ。2着ではあったが指数は1勝クラスで勝ち負けが期待できるレベル。今回は前走通りに走れれば楽勝が期待できた一戦で、単勝オッズは1.1倍に支持されていた。 新馬戦はコーナーでやや外に張り気味だったが、今回は改善されており、人気に応えて指数は前走比でわずかに上昇、1クラス上の指数を記録した。今後は2歳ダート路線でしっかりとした活躍が期待できる。 ※パワーポイント指数(PP指数)とは? ●新馬・未勝利の平均勝ちタイムを基準「0」とし、それより価値が高ければマイナスで表示 例)アルレッキーノの指数「-12」は、新馬・未勝利の平均勝ちタイムよりも1.2秒速い ライタープロフィール 山崎エリカ 類い稀な勝負強さで「負けない女」の異名をとる競馬研究家。独自に開発したPP指数を武器にレース分析し、高配当ゲットを狙う! netkeiba.com等で執筆。好きな馬は、強さと脆さが同居している、メジロパーマーのような逃げ馬。
山崎エリカ