【ジャパンC】鬼の全頭診断! 外国馬の評価&要注目の〝血〟とは?/坂上明大の重賞血統査定
配合コンサルタントとして活躍する坂上明大氏が重賞の血統傾向を徹底分析。出走予定馬の適性を査定し、好走馬をあぶり出す。今週はエリザベス女王杯の登録馬全馬をチェック! 【評価は★5つが満点】 ※適性評価=血統を中心に馬体や走法などから今回の条件との適性マッチ度を評価 ※素質評価=血統、馬体、走法などから素質の高さを相対的に評価
<ジャパンカップの血統傾向>
ジャパンカップは東京芝2400mで行われる最高賞金GⅠらしく日本の主流血統馬が走りやすいレース。過去10年の好走馬で1995~2007年リーディング種牡馬サンデーサイレンスの血を持たないのは2017年2着馬レイデオロ1頭のみで、同馬も2010~11年リーディング種牡馬キングカメハメハの産駒でした。また、1994年リーディング種牡馬トニービンの血も大活躍で昨年は保有馬が1~6着を独占。穴馬の好走も多く、馬券的には最注目の血統です。
オーギュストロダン
母母Halfway To Heavenは2008年愛1000ギニーなどGⅠ3勝、母ロードデンドロンも2017年オペラ賞などGⅠ3勝を挙げた活力溢れる牝系。母のSadler's Wells≒Nureyevの2×4などの欧州的底力と父ディープインパクト譲りの瞬発力を武器に欧米でGⅠ6勝の活躍を見せています。東京芝2400mとなると少々重過ぎる感は否めませんが、欧州馬の中では軽い血統であり走法であることも間違いないでしょう。 適性評価:★★★★ 素質評価:★★★★★
カラテ
3代母ゴールデンサッシュに遡る名牝系。父トゥザグローリーによく似た頭の高い走りで、瞬発力よりも持続力や馬力を活かす競馬がピッタリ。東京競馬場での瞬発力勝負では分が悪く、早めに仕掛けて直線入り口ではセーフティーリードを作っておきたいところです。 適性評価:★★ 素質評価:★★