タイムリーヒットを放ったベッツ（左）とフリーマン（右）。(C)Getty Images

　MLBロサンゼルス・ドジャースは現地10月30日、ニューヨーク・ヤンキースとのワールドシリーズ（WS）第５戦に臨んだ。 【動画】ジャッジにNYファン待望の一発が飛び出す！ 　ヤンキースは初回、２番フアン・ソトが四球で出塁すると、WSここまでMVP最有力候補らしい活躍ができていなかったアーロン・ジャッジが初球フォーシームをライトスタンドに運び今WS初ホームラン。そして続くジャズ・チゾムJr.も同じくライトスタンドに豪快な一発を放ち３-０といきなりリードを奪う。 　その後２回にアレックス・バーデューゴのタイムリーヒット、３回にジャンカルロ・スタントンのソロ本塁打で５-０と突き放したヤンキースが勝負を決めたかに見えた。 　しかし４回無安打無失点とエースにふさわしいピッチングを続けていたヤンキース先発投手のゲリット・コールに対して、ドジャースは５回、エンリケ・ヘルナンデスがヒットで出塁すると、相手のエラーが続き無死満塁のチャンスを作る。ギャビン・ラックス、大谷翔平が連続で空振り三振、ムーキー・ベッツがファースト前ゴロで３アウトかと思われたが、コールがベースカバーを怠る初歩的なミスを犯し、ドジャースが初得点を記録する。勢いに乗るドジャースは続くフレディ・フリーマン、テオスカー・ヘルナンデスにもタイムリーヒットが生まれ、5-5と試合を振り出しに戻した。 　MLB公式サイトのサラ・ラングス記者はXで「WS優勝を決定づける最大の逆転劇は、1925年の第７戦で、パイレーツは４点差で負けていた」と報じ、もしドジャースがこの試合に勝利し世界一を決めれば、WS制覇決定試合としては史上最大点差からのカムバックになるという。 　６回にはヤンキースのスタントンが犠牲フライを放ち１点を追加、８回途中時点で6-5とヤンキースがリードしている。 構成●THE DIGEST編集部