陸上のフレッド・カーリー選手、警官への抵抗で逮捕 米フロリダ州
(CNN) 米国の短距離走者で五輪メダリストのフレッド・カーリー選手が2日夜、暴行や警官への抵抗容疑で逮捕された。 【映像】陸上のカーリー選手を逮捕、抵抗でテーザー銃使用 警察によると、フロリダ州マイアミ市内で警官らが別件の捜査をしていたところへ、近くに車を止めていたカーリー選手がやって来た。同選手が合法的な指示に従わず、警官の1人を突いたため、拘束しようとしたところ本人が抵抗したという。 警察が公開したボディーカメラの映像には、カーリー選手に対して警官の1人が片手を上げ、胸を突き飛ばす場面が映っている。同選手は払いのけたが再び手で押され、口論が始まった。 映像には音声がなく、口論の内容は不明。さらに取っ組み合いに発展し、複数の警官が同選手を地面に抑えつけた。1人の警官が何度も同選手を殴りつけた様子も見える。 警察の記録によると、警官2人がバランスを失って後ろに倒れた。カーリー選手がその上に倒れ込んだところを警官がスタンガンで撃ち、同選手は地面に転がり落ちた。 カーリー選手の弁護士はCNNに「この映像が示しているのは、本人がどれだけ努力して国のためにメダルを獲得し、世界の人々を感動させても、全米のアフリカ系米国人と同様、思いやりも敬意もない扱いを受けたということだ」と指摘。警察の問題行動を認識し、再発を防ぐ必要があると訴えた。 カーリー選手は病院で手当てを受けてから拘置施設へ連行され、3日に出廷した。 同選手は4日にも別件で出廷する予定。昨年5月に妻の首を絞めようとしたうえ、携帯電話を奪って逃げたとして、強盗と家庭内暴力の罪に問われている。