豪邸も変化と進化のとき!サステナブルな未来の家|365日の快適を追求した最新住宅を徹底解説
クリーンエネルギーを自給自足する生活
そしてKさんの最も重要な希望だった「エネルギーの自立」。屋根面のソーラー発電とそれに伴う蓄電システム、また環境のソフトパワーをうまく利用することで、クリーンエネルギーのみで住居全体、さらには自家用車のエネルギーもまかなっています。また、雨水タンクを設置し、生活用水も自活できるようにしました。 「災害や原油価格高騰など、これからの家を考えるとき、エネルギーの自立は本来すでに実装されているべきです。家づくりを考える人は、現状から一歩踏み込んで牽引するようなエネルギー計画を検討してもらいたい。 また、住宅設計をしていると、ソーラーパネルの選択肢のなさにはとても苦悩しています。新しい製品の開発が待たれますね」とアンドレアさんは語ります。
日常を生きながら、精神を解放する。自然と共生するからこその贅沢
「建物が土地に根ざし、暮らしに根ざすことで穏やかで安心した暮らしができるのは当然。家族の幸せが建物の幸せ。そうして持続的で愛されるものになるんだと思います」とアンドレアさん。 人と環境を思うこと。シンプルな思考が、住まいをサステナブルに導いていきます。
【サステナブルな設計&設備ポイントを解説】環境共生型住居のつくり方
インフラに頼ることなく独立したエネルギーで自活できる家。 ここからは具体的にどのような設計・設備でそれを叶えているのか、いくつかのポイントをピックアップ。 自然の力を活用する「パッシブデザイン」と、機械的な「アクティブデザイン」を上手に組み合わせ、最適化したこの家の機構を紐解きます。
Focus:パッシブデザインのポイント3
電気的なものを必要としない住宅設備を充実させることで、日々のエネルギー消費を大きく削減できる」 ①室内気候を一定に保つ断熱材 断熱と共に湿度のコントロールもできるセルロースファイバーと、板状断熱材を併用。長期的かつ高い断熱性能を維持できるものを採用している。 ②断熱効果の高いハニカムシェード 窓まわりには、ハニカム構造により高い断熱効果を発揮するシェードを採用。冷暖房器具のエネルギー排出量を大きく抑制することができるうえ、素材は自然光を柔らかく室内へと導く。シンプルなデザインで、インテリア性も高いのが魅力。 ③暖めた空気を逃がさない3重ガラス 贅沢な海側の風景を取り込むため全面開口に。ノルドの木製サッシは3重ガラスを採用し、冬は50%放熱してしまうといわれる室内の暖気を高い性能で閉じ込めている。夏は外気を効率的に遮断し、冷房効率を最大化することができる。