XRPに40%以上急騰の可能性──「トランプ効果」がセンチメントを押し上げる
アメリカにおける規制の潮目の変化と好調な価格推移により、エックス・アール・ピー(XRP)は短期的に40%上昇する可能性がある。 12月初旬に2.9ドル付近の高値を付けた後、決済に重点を置いた暗号資産(仮想通貨)であるXRPは勢いを失い、テクニカル分析では「弱気の三角保合い」と呼ばれるパターンを形成している。 これは、特定の価格水準付近の一貫した需要を表す水平の支持線と、価格の反発が浅いことを示す下降トレンドラインによって識別される。 米テクニカルアナリスト協会のテクニカル理論と分析によると、弱気の三角保合いは多くの場合、下落で終わる。しかし、強気のブレイクアウトの方が信頼性が高く、利益も大きく、平均47%から16%の利益を生み出す。 「言い換えれば、価格が下落中の上値抵抗線を上抜け、11月初旬の50セント付近の安値からの上昇トレンドが再開する兆しが見られれば、XRPは40%以上急騰する可能性がある」とCoinDeskのアナリスト、オムカー・ゴッドボール(Omkar Godbole)氏は述べている。 「価格がこのパターンから乖離し、2ドル付近の水平支持線を下回る動きを見せれば、すべてが水の泡となる」とゴッドボール氏は付け加えた。 ソーシャルの指標も好調だ。1月8日に発表されたセンチメント追跡サービス「Santiment」の報告書によると、ソーシャルメディアの投稿や市場の解説を基に、トークンに対する「群衆の楽観度が高まっている」という。これはビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)よりも高い。 ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏が当選して以来、XRPは他の主要な暗号資産を上回る300%以上の価格上昇を見せている。この急騰は、トランプ政権下での暗号資産に友好的な政策環境への期待が主な要因であり、これには、XRPと密接な関係にあるリップル・ラボ(Ripple Labs)社のようなアメリカの暗号資産事業者に対する規制緩和が含まれている。 アメリカ証券取引委員会(SEC)のリーダーシップの変化、特に暗号資産に懐疑的な見方をしてきたゲーリー・ゲンスラー(Gary Gensler)氏の退任は、XRPにとってより好ましい規制環境につながる可能性が高い。 リップル社のブラッド・ガーリングハウス(Brad Garlinghouse)CEOは先週、新政権は長年の規制の宙ぶらりんの状態を解消し、現政権下で「凍結」されていた新しい国内での機会を開拓すると述べた。 2025 is here and the Trump bull market is real. For Ripple, this is even more personal after Gensler's SEC effectively froze our business opportunities here at home for years. The optimism is obvious and very deserved. Today:✅75% of Ripple’s open roles are now US-based, while… — Brad Garlinghouse (@bgarlinghouse) January 5, 2025 リップル社は、2024年の最後の6週間で、それまでの6カ月間よりも多くの契約をアメリカで締結したと報告しており、地元のビジネスチャンスにおける直接的な「トランプ効果」を示している。 1月7日のインタビューで、リップル社のモニカ・ロング(Monica Long)社長は、トランプ次期政権下でより好ましい暗号資産規制への移行が認識される中、XRPの現物ETF(上場投資信託)が「まもなく」現実になることを示唆した。 |翻訳:CoinDesk JAPAN|編集:井上俊彦|画像:Shutterstock|原文:XRP May Surge 40% as ‘Trump Effect’ Boosts Ripple Sentiment
CoinDesk Japan 編集部