F1豪州GP開幕微妙も…白熱必至の今シーズン、レッドブル・ホンダは”本命”メルセデスを倒すことができるのか?
今日13日からオーストラリア・メルボルンで開幕予定だったオーストラリアGPは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で開催は微妙になった。だが、今季のシーズンを占うと、直前にスペイン・バルセロナで行われたプレシーズンテストでは、各チームが順調な仕上がりを見せており、例年以上に白熱した戦いが展開されそうだ。 まずタイトル争い。本命は2014年から6年連続でドライバーズ選手権とコンストラクターズ選手権の2冠を独占しているメルセデスだ。今年は、ステアリングを前後に動かすことによって、走行中に前輪のトー角を調整するDAS(デュアル・アクシス・ステアリング=2軸ステアリング)と呼ばれる新兵器を搭載し、さらにそのアドバンテージを広げようとしている。 もしメルセデスがコンストラクターズ選手権を制すれば7年連続となり、これはF1史上最多記録となる。またドライバーズ選手権をメルセデスのルイス・ハミルトンが獲得すれば、ミハエル・シューマッハが持つ史上最多タイ記録となる。さらに今シーズンのハミルトンにはもうひとつ偉大な記録がかかっている。それはシューマッハが持つ、91勝という最多勝記録だ。現在、ハミルトンの勝利数は84勝。過去2年、いずれも11勝を挙げているハミルトン。最多勝記録の更新もカウントダウンに入ろうとしている。 メルセデスとハミルトンの連覇を止めようとしているのが、レッドブル・ホンダだ。昨年、ドライバーズ選手権で自己最高位となる3位を獲得したマックス・フェルスタッペンは、昨年の終盤3戦だけの成績では、王者ハミルトンを上回るポイントを獲得。35歳の王者に対して、22歳のフェルスタッペンには勢いがある。 そのフェルスタッペンの初タイトル獲得をサポートするのが、ホンダ・パワーだ。昨年のレッドブル・ホンダは初めてパートナーを組んだこともあり、必ずしも万全の体制ではなかった。1年間の経験を生かして、今年は早くから2020年シーズンに向けた準備を行なってきた。