【相貌心理学士・佐藤ブゾン貴子さん】自己肯定感の上げ方、田舎暮らし適性、子どもの勉強法…「顔」を見れば最適解がわかる
今回のゲストは、相貌心理学士の佐藤ブゾン貴子さんです。LEEwebの連載「悩んだら“顔”をご覧なさい!」では悩めるLEE100人隊の顔を数多く診断し、アドバイスしてきました。ブゾンさんの最新刊『顔はあなたの9割を語る いちばん見られている個人情報のトリセツ』(三笠書房)が発売されました。インタビュー前半ではブゾンさんが顔に興味を持つようになったきっかけや相貌心理学と出会ったエピソード、最新刊の内容について聞きます。(この記事は全2回の第1回目です)
大好きだった叔父の自死がきっかけで「顔」に興味を持つように
ブゾンさんが顔に興味を持つようになったきっかけ、それは大好きだった叔父さんの自死でした。「なぜ亡くなってしまったのか」「自分にできることがあったのでは」。死の理由を知りたい気持ちから心理カウンセラーの勉強をするようになり、相貌心理学と出会います。 「フランスにいた頃、心理カウンセラーの勉強をしようと日本からテキストを取り寄せて勉強していたら、フランスで生まれた相貌心理学という学問があることを知りました。叔父の死がきっかけではありますが、人は悩んでいたとしても言葉にしないと分からない。昔から人の顔を見るクセもあったので、もし顔で何か分かることができたら、言葉というツールを使わずに相手の気持ちを理解できたらと思ったのが学び始めたきっかけです」 勉強期間は5年間。3年で資格を取得し、指導者として教えるための資格取得に1年、実践として1年間学び、5年かけて相貌心理学を学びました。相貌心理学とは、臨床心理学者であり精神科医でもあったルイ・コルマンが1973年に創設。フランス発祥の学問で1億人の顔の形状データと内面の相互関係を統計的に紐付けした心理学です。フランスでは、ビジネスや教育、またコミュニケーション術にも活用され、一般的な学問であると言えます。
LEE100人隊の顔を見てきて「こんなにキラキラした人にも悩みがあるんだ」と驚いた
「40歳を過ぎたら自分の顔に責任をもて」──エイブラハム・リンカーン 「20歳の顔は自然からの贈りもの、30歳の顔はあなたの人生。でも、50歳のあなたの顔はあなたの功績が作り上げるもの」──ココ・シャネル この言葉があるように、顔には自分の歴史が刻まれており、ある意味自分の履歴書のようなもの。コルマンとブゾンさんの言葉を借りるなら「顔は内面を表す鏡、内面のバロメーター」です。顔から「自分がどんな性格か」「どんな思考を持ちやすいのか」「今どういう状況なのか」を知ることで、自分がより生きやすく、豊かに生きられるという考え方です。 ブゾンさんはLEEwebの連載で、たくさんのLEE100人隊の顔を見てきました。その時には「こんなにキラキラした人にも悩みがあるんだ」と驚いたそうです。 「LEE100人隊の方は、家も立派で見た目も素敵な方が多く、外から見ると幸せそのもの。そんな方も悩みを抱えていて、悩みは平等なんだと思いました。相談の途中に泣いてしまう人や深刻なお悩みを抱えている人もいて、普段どれだけ鎧を着て頑張っていたんだろうと思って。悩みの大小はあれど、誰しも悩みがあり、それがある意味モチベーションにもなっているのかなと思いました」