【相貌心理学士・佐藤ブゾン貴子さん】自己肯定感の上げ方、田舎暮らし適性、子どもの勉強法…「顔」を見れば最適解がわかる
人間の顔の「小顔化」は現実ではなく、頭の中の活動がより盛んになっていることの表れ
人間の顔は日々変化しています。数十年単位で見ても、「小顔化」が進み、顎はどんどん小さくなっているように感じますが、相貌心理学的に見るとどんな意味があるのでしょうか。 「私の個人的な見解ですが、顔の真ん中にある感情ゾーンが退化して、額のある思考ゾーンが広くなっているように見えます。昔のアジア人は、感情ゾーンが一番大きく、何よりも共感を大切にしてきました。日本は島国なので仲間と分かち合うことや理解を大事にしてきました。しかし、最近は頭が大きくなり顎も小さい。思考ゾーンが大きいと理想を追い求めがちで、顎が小さいと活動ゾーンが弱く、現実との設置点の少なさを表します。現実ではなく、頭の中の活動がより盛んになっているとも言えます」
筆者が個人的に気になっているのが、加齢による顔の変化。縦に長くなり、感情ゾーンが長くなっているように感じます。また、年とともに出てくる顔の存在感、迫力みたいなものも気になっていますが、相貌心理学的にはどんな見立てがあるのでしょう。 「輪郭自体が長くなるのは、体力の減退、自己防衛力の向上、選択の欲求です。年齢とともに体力が落ちてくる、自分を守るために無駄な体力は使えない・使う環境を選択をすることになります。顔の迫力については、顔は履歴書でもあるので、どう生きてきたかなんです。迫力というと漠然としてしますが、威圧的なのか、重厚感・安定感なのかで違います。子どもでも経験値があると、大人より重厚感のある顔になります。歳を重ねた迫力ではなく、経験値だと考えれば良いかもしれません」 (後編につづく)
My wellness journey:私のウェルネスを探して 佐藤ブゾン貴子さんの年表
1975 埼玉県生まれ、3歳の時に茨城県に引っ越す 1994 杉野服飾大学に進学 1998 杉野服飾大学を卒業、下着メーカーに就職 2004 ファッションの勉強のために渡仏 2005 現在の夫・エリックさんと出会う 2008 相貌心理学と出会い、学び始める 2012 結婚 2013 世界で15人目、日本人初となる相貌心理学教授の資格を取得する 2015 帰国 2016 東京・八王子にガレット店『cafe de la poste』をオープン 2020 5月、『人は顔を見れば99%わかる フランス発・相貌心理学入門』( (河出書房新社)を出版[。10月『フランス発 相貌心理学 運命のお相手は「顔」で選びなさい』(ロングセラーズ)を出版 2022 『ビジネスは顔が9割 ――武器としての相貌心理学』(祥伝社)を出版 2024 『顔はあなたの9割を語る いちばん見られている個人情報のトリセツ』(三笠書房)を出版 Staff Credit 撮影/高村瑞穂 取材・文/武田由紀子