1・24防衛戦の井上尚弥、1カ月延期に心境「ビックリした」グッドマン負傷の左目は狙う「当たり前、勝負の世界」
「ボクシング・4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(24日、有明アリーナ) 【写真】ムッキムキの上腕二頭筋 仕上がりまくってる IBF・WBO1位のサム・グッドマン(オーストラリア)の挑戦を受けて防衛戦を行う王者の井上尚弥(31)=大橋=が8日、横浜市内で代表取材に応じた。 当初は昨年12月24日に行われる予定だったが、同14日にグッドマンが練習で左目上をカットしたため、1カ月延期となった。試合10日前の急転直下の決定だったが、当時の心境について尚弥は「朝練の最中だった。10日前だったのでビックリはした」と明かしつつ、「そこで慌てふためいても変わることはないので、ひとまず指示を待つだけだった。延期なら延期、中止なら中止で、自分が気持ち的にも切り替えられると思っていた」と振り返った。 仕切り直しの一戦で、グッドマンが負傷した左目を狙うのか、という問いに対しては「当たり前じゃないですか」と即答。「勝負ですからね。そこは(相手の)一つ大きな弱点になる。プロの世界は甘いものじゃないよ、というところ(を見せる)。そこも一つ勝利のカギになってくるところではある」と語った。 調整面でも影響はないといい、「仕上がり具合はすごくいい。そこは一つ楽しみなところ。この調整方法で、すごくいい自分が仕上げられたのであれば、この先のビッグマッチに向けて一つ参考にはなると思う」と強調した。 昨年末は自身も含めて日本人の世界戦が3試合無くなったが、「武居(由樹)が中止、井岡(一翔)選手が中止という中で、ボクシングファンの中では結構うずうずしている方もいるんじゃないか。そこはこの2025年一発目の世界戦で、自分の中ではファンの方に向けていいものを見せたいなっていうのはある」と、フラストレーションを快勝するようなファイトを誓った。