「反対意見にこそ発展の芽」医師の大沢氏、兵庫県知事選で第一声
斎藤元彦前知事(47)の失職に伴う兵庫県知事選(11月17日投開票)が31日告示され、これまでに7人が立候補を届け出た。 医師で無所属新人の大沢芳清氏(61)=共産推薦=は神戸市中央区のJR元町駅前で第一声。斎藤氏を巡る告発文書問題を踏まえ「県政を正常化する。知事と幹部が告発をつぶそうとしたことは大きな問題」と訴え、「リーダーも間違えることはある。反対意見の中にこそ、その組織が発展する芽がある」とし、公益通報制度の改善やハラスメント研修、相談体制の充実を掲げた。 また、自身の病院長としての経歴や新型コロナウイルス禍での治療の経験をもとに「医療の効率化を理由に病院の統廃合進められている」と現状の医療体制への危機感をあらわにし、医療介護の充実を訴えた。さらに国民健康保険料や介護保険料の引き下げ、県の制度で18歳までの医療費無償化も実現するとした。 知事選にはこのほか、いずれも無所属で、元参院議員の新人、清水貴之氏(50)▽兵庫県尼崎市の前市長、稲村和美氏(52)▽前知事の斎藤元彦氏▽レコード会社経営で新人の福本繁幸氏(58)▽政治団体「NHKから国民を守る党」党首で新人の立花孝志氏(57)▽ニュース分析会社社長で新人の木島洋嗣氏(49)-の6人が立候補を届け出ている。