「サトシ時代」のウォレット、15年の沈黙を経て250BTCを移動
ネットワークの初期段階でマイニングによって取得された数百のビットコイン(BTC)が9月20日に移動され、いわゆる「サトシ時代」のビットコインが活動する珍しい事例に加わった。 サトシ時代とは一般に、ビットコインの匿名作者であるサトシ・ナカモトがオンライン フォーラムで活動していた2009年末から2011年を指す。 その当時に取得された250BTC以上(現在の価格で約1600万ドル、約22億4000万円相当)がヨーロッパ取引時間の朝に1時間以内に移動され、オンチェーントラッカーのWhale AlertsがXにフラグを立てた。各トランザクションは50BTCで、トークンは新しいウォレットに移された。 これらすべてのウォレットが同じ人物または団体に属しているかどうかはわかっていない。記事執筆時点では、新しいウォレットから暗号資産(仮想通貨)取引所への移動は見られない。 ブロックチェーンのデータによると、これらのビットコインは、ネットワーク開始からわずか数カ月後の2009年にブロック報酬として受け取られたことが示されている。これらのウォレットは20日の動きを除いて、活動を示していない。 💤 A dormant address containing 50 #BTC (3,184,108 USD) has just been activated after 15.7 years!https://t.co/jduMfplXag — Whale Alert (@whale_alert) September 20, 2024 ここ数年、「サトシ時代」のビットコインのいくつかが活発に動いている。2023年7月には、11年間休眠状態だったウォレットから3000万ドル(約42億円)相当の資産が他のウォレットに送金され、8月には別のウォレットから1005BTCが新しいアドレスに送金された。 2023年12月には、1000BTC以上が暗号資産取引所に送られ、そこで売却された可能性が高い。これは、サトシ時代のコインが取引所に移動した中でも最も量が多い事例だ。 |翻訳:CoinDesk JAPAN|編集:井上俊彦|画像:ハンガリーのブダペストにあるサトシ・ナカモト像(Wikipedia)|原文:'Satoshi Era' Wallets Move $16M in Bitcoin After 15 Years of Dormancy
CoinDesk Japan 編集部