あまりにケガ多すぎ…。現役の「ガラスの天才」10人。日本代表や神童も
キングスレイ・コマン(バイエルン・ミュンヘン/フランス代表) 生年月日:1996年6月13日 今季リーグ戦成績:17試合3得点3アシスト 今季シャビ・アロンソ監督が率いるレバークーゼンがブンデスリーガ優勝を飾ったことで、ついにキングスレイ・コマンのデビューシーズンからの連続リーグ優勝が「12」で途絶えた。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)でも準決勝で敗退したことからバイエルン・ミュンヘンの12シーズンぶりの無冠が確定している。 今季タイトルを逃したのはコマンだけの責任ではないが、あまりにも稼働率が悪かったのは事実だ。4月に負った内転筋の負傷で一足早く今季絶望が確定している快速WGは、今シーズンだけで5度も戦列を離れている。それも異なる場所の怪我であり、試合に出ることができていても、常に負傷と隣り合わせの状況が続いている。 ハムストリングの負傷癖がある選手はそこだけを気にすれば、ある程度の対策を講じることができるかもしれないが、先述した通りコマンは異なる場所にいくつもの爆弾を抱えている。靱帯の断裂系だけでも「左膝内側側副靱帯断裂」「左足首靭帯断裂」「外側側副靭帯断裂」の3つの大怪我を負った経験があり、筋肉系の怪我も癖になってしまった。彼がキャリアを通して負傷に悩まされ続けているのは、一度もリーグ戦30試合以上に出場したことがない事実が物語っている。
サーシャ・カライジッチ(フランクフルト/オーストリア代表) 生年月日:1997年7月7日 今季リーグ戦成績:5試合0得点1アシスト 直近の2シーズンで最も悲劇に見舞われているのは、ウォルバーハンプトン(以下ウルブス)からのローン移籍で加入したフランクフルトでプレーしているサーシャ・カライジッチだろう。 シュツットガルトでプレーしていた2020/21シーズンにブンデスリーガで16ゴールを決めてブレイクした身長2mの大型FWは、2022年夏にウルブスに引き抜かれた。ところがプレミアリーグデビュー戦で膝の前十字靭帯を断裂。約1年間のリハビリを経て今季復帰を果たしている。 しかし、その間に2度の監督交代があったこともあってチームの構想から外れてしまい、今冬からはフランクフルトへとローン移籍していた。ようやくスタメンで試合に出られる場所を見つけられたと思われたが、デビューから5試合目で再び膝の前十字靭帯を断裂。これが26歳にして3度目のACL断裂となってしまった。 他にも彼のキャリアを振り返るとアドミラ時代には中足骨を骨折しており、シュツットガルトでは1度目の膝の前十字靭帯断裂だけでなく、肩の脱臼と靱帯の損傷が同時に発生する大怪我を負っている。これだけの大怪我を経験していなければ、カライジッチのキャリアはもっと充実したものになっていたかもしれない。
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