あまりにケガ多すぎ…。現役の「ガラスの天才」10人。日本代表や神童も
MF:トーマス・パーティ(アーセナル/ガーナ代表) 生年月日:1993年6月13日 今季リーグ戦成績:12試合0得点0アシスト 直近の数試合で改めてトーマス・パーティの重要性に気づかされたグーナー(アーセナルサポーターの愛称)も多いのではないだろうか。このガーナ代表MFがアーセナルの中盤の底に入ることで一気にチームは安定する。守備時はスピードと対人戦の強さを活かして相手からボールを奪い、攻撃時は高いプレス耐性とポジショニングの良さでビルドアップの出口となる。 ただ、シーズンを通して戦力として計算しづらいのも事実だ。今シーズンはアーセナル加入後ワーストの出場試合数に留まっており、昨年9月から今年2月にかけては1試合にしか出場することができなかった。その間に鼠径部とハムストリングの2カ所を負傷しており、彼のスペ体質はチームの編成部を悩ませていることだろう。 彼の負傷癖は今シーズンに始まったことではない。アーセナルに加入した2020/21シーズンから度重なる怪我に悩まされており、シーズンを通して定期的に戦力となれたのは昨シーズンのみ。試合に出ればスーパーな存在だが、そもそもいないことが多いため能力に見合った評価ができない。現行契約は2025年夏ということを踏まえれば、彼を放出して、より戦力として計算することができる似たような選手を補強するのがベストな選択肢となるかもしれない。
FW:クリストファー・エンクンク(チェルシー/フランス代表) 生年月日:1997年11月14日 今季リーグ戦成績:8試合2得点0アシスト 今シーズンのチェルシーが苦しんだ要因の一つが開幕前からの怪我人続出である。特に補強の目玉でもあったクリストファー・エンクンクのプレシーズンでの負傷離脱は、チームの攻撃陣に大きなダメージをもたらした。 このフランス代表FWはライプツィヒでプレーしていた昨シーズンにブンデスリーガで16ゴールを決めて得点王のタイトルを獲得している。しかし、出場試合数を見ると25試合にしか出場しておらず、外側側副靱帯断裂と肉離れの大怪我を負った中での快挙達成だった。 こうした前例から昨夏に加入したチェルシーでも負傷癖が懸念されていたが、この悪い不安が的中する。膝の負傷で開幕前から11月までの長期離脱を余儀なくされると、そこからコンディションを上げるのにも苦戦して、新天地デビューは12月にまで先延ばしに。ようやく試合に出場し始めたかと思われたが、1月に股関節の怪我を負い、3月にはハムストリングを負傷。この3度の負傷離脱から今シーズンはプレミアリーグで8試合にしか出場することができておらず、本領を発揮できないまま1年目が終わろうとしている。