日能研関東系は宿題の量が多くて意外に大変! 上位クラス「Mクラス」の保護者のリアルな声【座談会】
旗艦校とその他の校舎では違いも?
司会:おお、マメに電話をしてくる塾って関東ではあまり聞かないですね。 Bさん:Aさんのお子さんの校舎は旗艦校だからでは。うちはそんな感じではないですね。Aさんのお子さんが通ってらした校舎は、日能研全体の中でも生徒の平均偏差値がトップクラスのはずで、花形の校舎。校舎長も講師も熱心な人を集めているのでは。 Cさん:旗艦校とその他の校舎では全然違うかもですね。ほら、日能研は成績順に座らせますよね。うちの息子、最初は最上位クラスの一番後ろのほうだったんです。ところがトップ層がほかの校舎のTMクラスに移ったり、SAPIXに転塾していくので、息子の席次は上がっていきましたね(笑)。単純な子なので、「わーい、前のほうになった」って喜んでいます。 Aさん:うちの校舎では、転塾していく子はあまりいなかったですね。 Bさん:それも旗艦校だからですよ。優秀な講師が集まっているから生徒も保護者も満足度が高いんでしょう。 Aさん:SAPIXから途中で転塾してくる子がいましたよ。学力的な問題ではなくて、塾の雰囲気が合わないみたいでした。同じエリアに四谷大塚や早稲田アカデミーもあるのに、あえて日能研に転塾してくるのは、性格的にガツガツしてない子たちだと思います。 実は入塾の前に他の大手塾にも行ったんです。ふと、「一番下のクラスの子たちは、どのあたりの学校に行くんですか?」って質問したら、相手が「さあ」って答えたんですよ。うわー、こういう塾はちょっと私は駄目だなあと思ってその場で却下しました。 Cさん:そんな塾があるんですね。日能研はすべての生徒に目を配りますよね。受験校選びの面談も1時間やってくれて、すごいなあと思いました。他の大手だと面談が15分っていうケースも聞きますし。 Bさん:最初に一番上のクラスですと言われても、「維持できるのか」と心配していたので、やっぱり全部のクラスをちゃんと見てくれる塾がいいですよね。今のところクラスは変わってないですが。 Cさん:偏差値が高い学校がよい学校ではないですからね。日能研はそれをわかってくれている塾だと思います。それで下の子も入れました。 Bさん:確かにSAPIXやグノーブルは合格実績がすごい塾ですが、授業時間が短くて通塾日数も少なくて、その分、家での勉強量が多くなります。それはうちだと無理ですね。親が犠牲を払ってでも難関校に入れたいっていう方針の場合はそういった塾でいいと思いますが、うちはそうではなかったので日能研でよかったです。私も娘もブランド志向ではないですからね。 Aさん:うちのそうです。今日は同じ考えを持つ日能研の先輩ママとお話ができて楽しかったです。 司会:本日はありがとうございました。
座談会を終えて
日能研は共働き家庭向けに面倒見のよさを全面に出して、中学受験を大衆化させた塾だ。今回、集まってくださった3人の方々も、なるべく長く塾で勉強をさせてほしいという希望を持ち、その希望に日能研は合っていたようだ。特に日能研関東系は学習量が多いので、きちんと勉強させてほしいというニーズにも対応し、安定した人気を保っている様子がうかがえた。
ダイヤモンド教育ラボ編集部