街中でよく見かける赤い自転車「バイクシェアサービス」が累計利用1億回を突破! 成功理由を聞いた
また、JR東日本が提供するMaasアプリ「Ringo Pass(リンゴパス)」やモバイルバッテリーレンタルの「ChargeSPOT(チャージスポット)」との連携では、各社のサービス画面からバイクシェアサービスが使える。バイクシェアサービスのアプリで会員登録をせずとも同サービスが利用できるため、利用者の利便性が高まるのだ。
大橋氏によると、バイクシェアサービスの知名度は全国で約3割程度で、利用者は約1割に留まるという。伸びるポテンシャルがあることから、他社サービスとの連携を強化している。 そうした連携と並んで注力しているのが、サイクルポート数の拡大だ。 ┌────────── さらに利用者を拡大するには、サイクルポート数を増やして高密度でサービスを提供することが欠かせません。当社の場合、少なくとも5台分の車輪止めのラックと看板を置くので、3メートル×5メートル以上の場所が必要になります。再配置業者のトラックやバンを一時駐車するスペースも確保しなければならず、それらの条件を満たす場所を探すのが難しいです(大橋氏) └──────────
また、「新たなモビリティの活用可能性」も模索している。2023年5月には東京・湾岸エリアでEVバイク(3輪)のレンタルを開始した。利用の際は、通常の登録に加えて普通自動車第一種運転免許証の所持と事前承認が必要になる。
┌────────── NTTドコモが持つアセットを活用しながら、さまざまな可能性を探っています。トライアンドエラーを繰り返しながら、持続可能な社会の実現に向けて事業を拡大させたいと考えています(大橋氏) └────────── シェアサイクルは、「保有せずに必要なタイミングで乗車できる」「(公共交通機関やガソリン車と比較して)CO2の排出量を削減できる」「運動不足を解消できる」などのメリットがあり、現代に則したサービスといえる。今後ますます利用者が拡大するかもしれない。