パリ・パラリンピックで銅メダルの木下あいら選手 ロサンゼルス大会でのリベンジ誓う
パリ・パラリンピックの競泳女子200メートル個人メドレー(知的障害)で銅メダルを獲得した木下あいら選手(18)=三菱商事=が地元の大阪府吹田市役所を訪問し、後藤圭二市長から市長賞が贈られた。木下選手は「目標が達成できなかった悔しさもある」と語り、4年後のロサンゼルス大会でのリベンジを誓った。 【写真】パリ・パラリンピックの競泳女子200メートル個人メドレー(知的障害)決勝で力泳する木下あいら選手 同市在住の木下選手は2歳から水泳を始め、中学3年のときに有望選手を発掘する「ジャパン・ライジング・スター(J―STAR)・プロジェクト」に応募したことをきっかけに、本格的に競技に取り組んだ。昨年の世界選手権で銀メダルを獲得したほか、杭州アジアパラ大会では3個の金メダルを獲得するなど、若手の注目株として実力をつけてきた。 パラリンピック200メートル個人メドレーでは、最初のバタフライで5番手だったが、背泳ぎで1つ順位を上げ、平泳ぎで3番手に浮上。最後の自由形を終え、悲願のメダルを獲得した。自己ベスト(2分24秒32)を更新して優勝するのを目標に掲げていたが、達成できず「悔しさのある大会だった」と振り返る。 木下選手は四條畷学園高校(大阪府大東市)3年生で、ロサンゼルス大会出場を見据え、より充実した練習環境を求めている。後藤市長は木下選手を祝福しつつ「地元としてバックアップができるよう協力したい」と話していた。